近頃ふと電柱を見上げると見当たるのはムクドリばかり…
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なんかスズメが少なくなってやしないか?
それ、実は勘違いなんかではありません、
本気でスズメは少なくなっていたんです!
20年間で6割減少
公益財団法人 山階鳥類研究所によると
1987年から2008年までのおよそ20年間でスズメの個体数は6割も減っていることが分かったといいます。
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実はこれ、日本に限った話ではありません!
イギリスの英国王立鳥類保護協会によれば1994年からの10年間でロンドンのスズメの数がやはり6割減ってしまっているそうです。
6割も減れば最近見なくなったなぁと思うはずですよね…
日本とスズメ
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日本の国鳥!とまではいかないですが、
古くは蘇我馬子がスズメに例えられたり
清少納言の随筆「枕草子」にはかわいいものの一つとして登場したりと
古代~中世から日本人の生活に密接にかかわっていたのは間違いありません。
農耕民族である日本人にとっては稲を食い荒らす害鳥でもある反面、
稲につく害虫を食べてくれる益鳥としての側面の方が強く
童話「舌切り雀」などでもわかる通り、か弱くて可愛い割とみんなが好きな鳥です。
何故スズメは減った?
では何故スズメが減ってしまったのでしょうか?
エサの減少
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原因の一つに挙げられるのは”昆虫の減少”
山林が少なくなり、葉や暗く湿った土を好む昆虫が不足したことによって
スズメの雛の生存率が下がってしまったいるそうです。
スズメも少子化!?
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日本でも問題となっている少子高齢化ですが、
これも人間に限った話ではないようなのです。
NPO法人バードリサーチの調査によると、都市部のスズメほど子供を産まなくなるそう
同法人は原因について環境ホルモンや都市部環境のストレスが原因なのではないかとしています。
ストレスも人間に限った話ではないのです。
棲み処の減少
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さらに原因として挙げられるのは巣を作れる場所の減少です。
昔の瓦葺住宅はスズメの入れるスペースが多く、いたるところに巣を作ることができました。
しかし現在では軒下などにスペースがある住宅は少なく、森林も減少しています。
そのためスズメは巣作りすることが出来ない状態になってしまっているのです。
台頭してきたアイツ
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スズメが減少してきた昨今、カラスに次ぐ権力を持ち出しているのが「ムクドリ」です。
昔は田舎の方でスズメと同じく害鳥であり益鳥というポジションに従事していたのですが、
最近はトンビや蛇といった天敵の少ない都市部へと出張してきたのです。
とんでもなく群れる習性があるので、騒音や糞害などを引き起こし、
現在では害鳥として認知されるようになってしまいました。
結局人間が悪い
振り返ってみれば、スズメが減ったのもムクドリが都市部へ増えたのも人間の開発が原因です。
かといって開発を止めれるかといえばそんなはずもなく、
我々は現時点でただ指をくわえてスズメが減っていく様を見ているしかないのです。
マクロ的な見方をするならば、
スズメが減ったことで増加している生物が居るわけで
いつかは食物連鎖が一巡して再びスズメが帰ってくることもあるかもしれません。
でも、ともすれば二度とスズメが見られなくなる日が来るかもしれません。
そんな日が来る前に、少しでも野生生物の住みよい環境が構築されるよう
明日からの生活を見直す段階まで来ているのかもしれませんね。
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