映画は何故低fpsの方が映えるのか

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何故映画は低fpsなのかCOLUMN
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テレビは4K高画質の時代で、どれだけ映像がヌルヌル動くかを示すフレームレートも高いものが好まれます、特に一瞬の判断が勝敗を分けるゲームなんかは高fpsが要求されていますよね。

APEXなどのFPSなんかは60fpsが前提で、高スペックなPCなら240fpsまでも出るそうです!

しかし時代に逆行するように映画は24fps!何故なのか考察してみました。

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そもそもフレームレート(=fps)とは?

フレームレートとは

動画において、単位時間あたりに処理させるフレームすなわち「コマ」の数(静止画像数)を示す、頻度の数値である。

通常、1秒あたりの数値で表し、fps(英: frames per second=フレーム毎秒)という単位で表す。

”Wikipediaより”

要はこのfpsの値はパラパラ漫画の1ページを指しており、このfpsが高ければ高いほどパラパラ漫画のページが増え映像の動きが滑らかに見えるということだそうです。

60fps=一秒間に60枚の静止画が使われている、という具合ですね!

映像媒体のfps

fpsが何なのか分かったところで、今度は各マシーンや映像媒体のfpsを比較してみましょう

メディアfps
DSC-RX10M2
(ソニーの高級デジカメ)
960fps
人間の目
(認識できる速度の限界)
240fps
PCゲーム60~240fps
据え置きゲーム30~60fps
TV放送30fps
映画24fps~

各fpsの見え方の違いが判る動画もあります

調べた中で一番fpsの値が高いソニーの高級デジカメDSC-RX10M2は2015年発売、960fpsの動画なんて撮影しても人間の目が認識できねーなら意味ね―じゃんなんて言わないでください。開発者の浪漫なんです、きっと。

さてこのように一般的なTV放送であっても30fps出ているのに対し、映画はトーキー映画の頃から頑なに24fpsなのでしょうか?縛りプレイ?

なぜ映画は低fpsなの?

前述の通り映画は24fpsを基本しています、この理由はどうやら複数あるようです

フィルムの都合

デジタルフィルムではなく物理的なフィルムが一般的であった時代、フレームレートを上げるということはそれだけフィルムの枚数を増やさねばならないということでした

枚数が増えればフィルムの長さも長くなり、製作・製造・運搬コストなども同様に上がってしまうことになりますし、なにより上映中に切れたり絡んだり…という取り回しも悪くなってしまいます

そのためちょうどいい塩梅が24fps程度のフィルムであったということです

しかし現在は物理フィルムでの上映はほとんど行われていませんから、現代で24fpsの動画を撮影するメリットは無いように感じますよね。

投影装置のせい

そもそもすべての映画が24fpsで作成されているわけではありません、2019年に公開された『ジェミニマン』は4K120fpsで撮影されたまさに最新鋭の作品でした。

しかし、実際にこの4K120fpsという最高スペックでこの作品を流すことが出来た映画館は存在せず

少しスペックを下げた2K120fpsで上映できたのがMOVIXさいたま、梅田ブルク7、T・ジョイ博多の三館のみという事実。

鬼滅の刃の空前のヒットはありましたが、このコロナ禍の中で経営が苦しい劇場ばかりです、4K120fpsを上映できる高価な最新投影設備を用意できるようなところは無いでしょう。

つまりは作ったところで上映が出来ない、ということなのです

サウンドトラック付き映画時代の呪縛

その昔映画がサイレントであった時代は今よりフレームレートは低く、14~18fpsでのフィルムが一般的だったそうです

しかし、無音の映像に音楽を乗っけようとしたところ従来のコマ数ではメチャクチャ音質が悪くなってしまいました。そのためフィルムの情報量を増やした24fpsの撮影機材が登場したそうです

24fpsになったのは音質改善のためだったのです

でもさっきと同じように映画館は音響が良いはずなのに現代で24fpsにこだわる必要なくないですか?と心の中の西村ひろゆきが顔を出してしまいますよね。

実は一番深刻な理由があるからなのです

24fpsじゃないと変だから

その理由とは身もふたもないですがズバリ「24fps以外で映画を撮ると変になっちゃう」からなんです

いやいやまさかまさか…というあなた。この動画を見てくださいよ

……ね?

なんかメチャクチャ変じゃないですか?安っぽいドキュメンタリーを見てるみたいな感覚になってしまうのは私だけではないと思います。

音質改善のために開発された24fpsという映像規格が、長い年月をかけ人間の中に刷り込まれ高fpsに対して違和感を感じるようになってしまったのか

はたまた実際に目で見ている世界よりも低いfpsの世界に、一種の異世界感・フィクションを感じてしまうのが原因なのではないでしょうか

以上様々な原因が絡まって映画は24fpsが現状一番適しているという事が分かりましたね

映画は続くよどこまでも

制作の都合上で決まった映像規格である24fpsは、実はそれ以外だとメチャクチャ変だから現状維持が一番適しているという何とも不思議な話でありました。

現代では映画館で映画を見るというスタイルから、携帯やタブレット端末で楽しむというように現代のライフスタイルに合った形へと変貌しています。そのため、各映像サブスクリプションサービスでは今後高fpsの作品が実験的に登場していくのかもしれません。

また、映像作品が19世紀に開発された回転のぞき絵から200年かけて現代の映画まで進化を遂げたように、200年後には映画を凌駕する新たな娯楽が生まれているのかもしれません。

あぁ~あと200年生きてみたい!!記事を書きながらそんなことを思った次第でした。

映画といえば濡れ場でしょ♥

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