筆者は生まれてこの方左手で字を書くしお箸を持つ。
利き足は右だったり投げるのも右だったりハイブリッド左利きなのだが意外と苦労することが多い。
左利きで苦労すること
スポーツ編
まずスポーツを始めるにあたって苦労することがある、
自分に適した利き手、利き足が最初の内全く分からないのだ。
スポーツ初心者の内は結局技術がないから下手である場合が大半を占めるのだが、
「利き」が自分の思っている方と逆の場合もある。
左右にとらわれる道具を使わない球技は途中で気付いて修正ができるが、
左利き用の道具があまり用意されていない「ゴルフ」なんかだと自分の「利き」に気づきにくい。
何かうまくいかないなぁ、ぎこちないなぁという場合は構えが逆な場合があるのだ。
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楽器編
楽器も「利き手」の制約を受けやすいジャンルだ。
しかも楽器一つ自体が高価であるため、尚更左利き用楽器に触れる機会がない。
となると上達も周りに比べ少し遅れることは必至。
筆者もギターを始めようと思ったが、特に「利き手」とか関係なく普通に挫折したことがあるゾ!
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書道編
幼少期絶対に左利きが通る難関の一つが「書道の毛筆」だ。
何がダメって、日本の文字は全て右利き用に設計されている点。
特に「はらい」「はね」は左利きにとって難しい、
左利きだけ硬筆の授業になれ…と何回も思ったものだ。
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ご飯編
左利きは居酒屋やご飯を食べるとき席順もちょっと気を遣う
何にも考えずに狭いカウンターに座ったりすると隣の知らない人とと肘がぶつかる恐れがあるからだ。
ちなみにある程度年齢を重ねた左利きはかなり脇を閉めて飯を食うことが出来る。
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駅の改札編
左利きあるあるでよく出てくるものの一つに駅の改札が挙げられる、
確かにタッチも切符を入れるのも右側なのだ。
しかしそんなこと言ったら自動販売機もセルフレジもタッチパネルの決定ボタンの位置も大概が右側。
左利きはその度に気づかないうちにストレスを溜めていることになる。
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左利きは短命!?
ここで挙げた以外にも、社会は右利き用に出来ている。
その影響が「左利き短命説」まで生んだことをご存じだろうか?
右利き社会に対応しようと知らない内にストレスを溜めている左利きは
そのストレスの影響を受け寿命が短いというのだ。
実際に1991年に発表された論文では、
統計によれば高年齢層程左利きの割合が減少する。
この統計は左利きの人は右利きの人に比べて9年も短命であることを示すものであると主張したのだ。
正直9年はヤバイ
しかしよくよく考えてみれば、高齢者になればなるほど左利きを矯正された世代である、
つまり高齢者層に左利きが少ないのは当たり前の事実だった。
実際この左利き短命説は現在では否定されているので一安心だ。
左利きから右利きへの矯正の代償
一昔前の右利きへの矯正、実は脳にかなりの負荷をかけているらしい。
実際使いやすい方から使いにくい方に無理くり変えてしまうのだから、
それこそストレスが大きいことは間違いない。
そのストレスが直接の契機になっているかは不明だが吃音の原因なのではないかという説もある。
さらには幼少期のアイデンティティの否定から、自信を喪失する原因にもなるとされる。
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左利きに生まれて
世の中が右利き社会なのはしょうがない
それでも近年は様々なマイノリティに対する寛容さが広がり
その中の一つとして左利きにもスポットが当たった。
色々な左利き用の製品が出たり、特集がたまに組まれたりする、
昔のように左利きを悪癖とする慣習はもうどこにもない、
こうした配慮がもっと社会的にマイノリティの人たちにされるような社会でいてほしいと思う。
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