一部ファンから熱烈な支持を集める今作、観てみたらその訳が分かりました。
あらすじ
日雇い労働者のネイダはとある工事現場で働いていたが、現場のTVに何かを促す映像が映しだされたり、一晩中讃美歌が流れる教会に疑問を感じていた。
ひょんな事から怪しげなその教会に立ち寄ると、一晩中流れていた讃美歌は録音を垂れ流していただけ。更に謎の段ボールを大量に発見した。
その晩教会や周辺に不自然な警察のガサ入れが入り、不審に思ったネイダは謎の段ボールを開封。しかし中にはサングラスが大量に入っているだけ。
試しに掛けてみると普段見ていた光景が一変!情報に溢れていた雑誌はサングラス越しに見ると「BUY(買え)」という文字が躍るのみ、辺りの看板も「OBEY(服従しろ)」「CONSUME(消費しろ)」としか書かれていない!
あまりの光景にあっけにとれていると、普通の人間に紛れて顔だけがドクロの様な宇宙人が街を闊歩しているではないか!
そう、すでに地球人は洗脳されており金や資源を宇宙人に牛耳られていたのだった!!
彼らは生き、私たちは眠る
あらすじを一見しただけでめちゃくちゃにえぐい風刺映画だと分かる今作。
資本主義や特権階級など一部の人々が富を独占していることを超強烈に皮肉っています。
アメリカンドリームの陰に隠れて使い捨てられていった肉体労働者の代弁をしたようなこの映画は、非正規労働者が続々と増え続ける現代日本でも、多くの人の胸を打つ作品なのではないでしょうか。
日本でリバイバルしたらめっちゃ売れそうだなぁとも思ったのですが、
陰謀論者とか精神を病んだ人が見るとより精神に異常をきたしそうなのでやっぱり止めた方がいいです。
監督は「遊星からの物体X」のジョン・カーペンター、SFホラーの巨匠ということもあり
登場する宇宙人は中々チープなのですが生生しくていい味出してます!
また、主演のロディ・パイパーはなんとレスラー!劇中の喧嘩シーンでもそのプロレス技が遺憾なく発揮されています!
正直なんで路上でプロレスなのか意味は分かりません!!でもその勢いやよし!!!
94分と短めなのでさらっと見れるのもおすすめポイントですね。
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