遂に4作目に到達したコワすぎ!シリーズ、今度の標的は「トイレの花子さん」
と思いきや途中から過去や未来を行ったり来たりする時空の渦が話の中心になっていきます!
あらすじ
投稿者の山口と田村は、ふと思い立ち自分らが通っていた廃学校を探検する。
「トイレの花子さん」を探したが、撮影した動画には得体の知れない何かが写っていた。
翌日、菜々が英里を部屋で撮影していると英里が首を吊って死んでいる姿をファインダー越しに見てしまう。
その何かは本当に「トイレの花子さん」なのか確認するために廃学校に向かうディレクター工藤、アシスタント市川、カメラマン田代の3人と菜々と英里、協力を依頼した霊能者である真壁栞。
廃学校の中では、不可思議な現象が次々と発生し、さらに英里が見当たらなくなり、英里の母親から菜々へ英里が死んだと電話を受ける。
英里の家へ駆けつける一行だったが時既に遅く、英里の体は既に冷たくなっていた。しかし、工藤は「真壁は一度だけ時を戻ることが出来る」と驚くべき事を言う。
タイムトラベルし過ぎ問題
今作途中から花子さんがタダの時空の歪みの玄関役になって、とにかくタイムスリップしまくります。
なんとその数11回!
劇場版ドラえもんですら一作でそんなにタイムスリップしていないのではないでしょうか?
74分の作品なので均すと6分に一回タイムトラベルをしている計算になる異例の作品です。
しかしタイムトラベルの幅がせいぜい数時間なのがちょっとかわいいですね。
パワハラ&セクハラおじさん工藤
市川や依頼者、果ては化け物にまで暴力や暴言を振るうことで有名なパワハラおじさん工藤ですが、珍しく今回市川に対してセクハラを仕掛けます。
依頼者の投稿映像中に「やばいおっさん」「襲われそう」とさんざんな言われようをしていた工藤、場を和ませようと
「ヤバいおっさんだからね、でも―強姦はしないよ?」
とあいさつ代わりの工藤ジョークをぶちかまします。
「そんなん信じてもらえないんじゃないですか」
と珍しくちょっと工藤をからかう市川に
「まぁ手始めにコイツ(市川)からって考えもあるから」
渾身のド直球ストレートセクハラです。
なんというかその後の市川の「いやいや(無表情)」を含めて
普段バカまじめなお父さんの下ネタ的な感じがして非常に恥ずかしいですが、貴重な工藤のセクハラシーンです。
今作は工藤お気に入りの呪具を忘れたのか一切出さないので、その呪いがちょっとだけかかって変なこと言っちゃたのかもしれません、そう思いたいです。
伏線の回収状況
File3ではほとんど伏線の回収がありませんでしたが、なんと今回も伏線回収はほとんどありません。
夕子の咥えていた花や謎の臭い液体は再登場しますが、工藤の生い立ちも更に謎が深まるばかり。
ここまでくると回収する気があるのか?という気になりますが、File4撮影時点で次回作・次々回作の構想は既にあったそうなので狙ったものと思われます。
作中時空の歪みに一行が飲み込まれるシーンがあるのですが、その時空の歪みが白石監督の過去作「オカルト」と一緒の演出方法が取られており、世界観を共有していることが示唆されています。
手塚治虫のスターシステム(各作品の登場人物が別の作品にモブキャラとして登場する手法)や松本零士の「銀河鉄道999」と「キャプテンハーロック」が世界観を共有しているのは有名な話で人気に拍車をかけました。
ここからも分かる通りオタクは各作品の世界観が共有されていることに非常に興奮を覚える生き物です。つまり何が言いたいかというとこのシーンで筆者は大変興奮しました。
ツッコミどころ
今作細かい所でツッコミどころが多いのも特徴です。
- 廃校で夜中に忍び込めるのにセコムのシールが貼ってある中学校
- 過去を変えちゃいけないといいつつ過去改変しまくる工藤一行
- 救急車を呼ぶのに何故か身内を装う工藤
- 急ぎすぎて土足のまま家に上がり込む工藤
- 「もどりすぎだぁよ」という工藤
そう、冒頭霊能力者に意味深なことを言われたからか前述のセクハラの件といいなんか工藤が変なんです。
こうした変な工藤や市川も次回作につながる伏線なのか!?はたまた普通に変なだけだったのか!?
それは次回作以降をみれば分かる話なのです。
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