バニー・ザ・キラー シュールな北欧産スプラッター

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MOVIE
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フィンランドといえばヘヴィメタル!サウナ!

マリメッコのような洗練されたデザインのアパレルなんかで勝手におしゃれで清廉なイメージを持っていました、が! 実はシュールなスプラッタホラーコメディも作れる国なんです!

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あらすじ

雪山にバカンスに来た有名作家。彼の小屋に覆面の男たちが侵入、作家は拉致されてしまう。

そして怪しげな組織によって、作家はウサギ人間に改造されてしまう。ウサギ人間となった作家は組織の人間を殺して、雪山に脱走する。

それから一年後、同じ山小屋に男女のグループがバカンスに訪れる。そこに現れるウサギ人間。

巨大なペニスをおっ立て、「プッシー」と叫びながら男女を襲っていく!そう、ウサギ人間はバニー・ザ・キラーと化したのだ!

笑いとは緊張の緩和

落語家・桂枝雀は笑いの基本原則として「緊張の緩和」を挙げています。

全てのお笑いにソレが当てはまるかと考えれば微妙な所はあるかもしれません、しかしホラーコメディ程この原則が適当で、理にかなっているジャンルは他にないと思います。

モンスターやクリーチャーが出てくる緊張感、そこに期待外れの変な生き物が現れる緩和。

そこにプラスして今作はシュールさも加わり、えもいわれぬ笑いを生み出しています。

オーロラの下で殺人鬼と追いかけっこするシーンは必見です!

下衆い下ネタ

今作物凄い下らないです、ゲロと酒と下ネタとゴアで構成された88分となっています。

特にモンスター・ウサギ人間の造形が酷いんです。

ウサギは性欲旺盛という事で、ずーっと女性器の名称を叫んで追ってくる上、男性器がなぜか肥大化していて手で持てるサイズになっているので振り回して襲ってきます!

なぜ人がウサギ化されてしまうのかは物語終盤に明かされるのですが、その理由も下らなくて堪りません。

しかしゴアシーンではきっちり痛そうなケガだとか死に方をしてくれるので、ただふざけているだけの映画という訳ではないようです。

キャラ立ち

今作の主要キャラクターは10名ほどいます、どの人物も一回見ただけで名前は覚えられないのですが、濃ゆい見た目が奏功しちゃんとキャラの区別がつきます。

なぜかわかりませんが主要キャラの内二人がLGBTなのは、やはり多様性を認める北欧ならではなのでしょうか…?

童貞が救われるというスプラッタ映画のセオリーもきちんと守られているので、スタッフロールが始まったからといって絶対に視聴を止めてはいけませんよ!

これは全ての映画にも言えることなのですが、スタッフロールも映画に敬意を表するために絶対に見ましょう!ともするとCパートがある可能性もありますしね!

トイレを我慢しているなら漏らしながら見ましょう。

総評

オシャレな北欧、という概念を覆すド下ネタスプラッター映画です。

しかし痒い所に手が届く映画でもあり、きちんとゴアもお約束も守っている所は非常に好印象。

下ネタが嫌いな人は乾いた笑いしか出ないかもしれませんが、小学生メンタルのうんこ・ち〇こで笑える大人の自負がある方は是非見てください。

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