畳みかけるような展開と、うさん臭さが漂う独特な雰囲気が人気の作品二作目です!
あらすじ
失敗に終わった口裂け女捕獲作戦であったが、販売した映像がそれなりの収益を上げた事から気を良くした工藤は次の企画に打って出る。
投稿された映像には若者4人組が廃墟にて震える幽霊と遭遇した様子が写されていた。
調査に乗り出す工藤達であったが、調査中に恐ろしい呪いが彼らに振りかかる事となる。
工藤の機転で事なきを得たものの、ここで退く訳には行かない工藤はさらなる調査を断行。
すると、投稿者「真野夕子」と、彼女が慕う「先生」に関して様々な謎が浮かび上がってくる。
大活躍する呪具
前作の終盤手に入れた、口裂け女が作った人を呪い殺す髪の毛で作られた呪具、今作パワハラD工藤の手によって大活躍します。
「震える霊」による霊障で錯乱した依頼者たち、工藤はどうしたかというと
各々の胸元におもむろに呪具を突っ込んで依頼者をどつき回したんです。
なぜかこれで霊障は解除され皆正気に戻ってしまうのですが、呪具が凄いのか工藤が素手で除霊できるのかは正直良くわかりません。
でもそんな勢いのあるコワすぎ!が皆大好きです。
変なお色気要素
今作急にホラー映画のセオリーであるお色気要素が入ってきます、
なにしろ今後重要な役どころになるであろう「夕子」というキャラクターがバイセクシャルで風俗店勤務、7人の男女と関係を持っている性豪なのです。
演者自身が元AV女優という事もあり、劇中ハメ撮り未遂の映像も流れますが、R指定作品ではないので体全体にモザイクが入るという珍しい演出でカバーしています。
「イク時に光ってめっちゃ気持ちいい」という特殊能力持ちの夕子、今作の段階では伏線なのかも分からない情報ですが想像するとめちゃくちゃシュールです。
夕子との行為について語る彼氏が「夕子ちょっとだけ浮くんすよ…」という謎の報告(でも本当に浮いてた)もそのシュールさに拍車を掛けます。
エラい棒読み俳優
伏線のごった煮で非常にワクワクする作品なのですが、
一点苦言を呈するとするなら、夕子の浮気相手であった倉田靖役の演者が棒読みの大根演技であったことが挙げられます。
「コワすぎ!」シリーズは誰か一人大根役者入れなきゃいけない決まりでもあるんですかね?
取材陣自体は白石監督含め自然な演技が上手いので余計に浮いちゃっているのが気になります。
むしろコレが演技の素人っぽさを表現した演技であったなら逆にすごいんですが…
倉田の彼女役の清瀬やえこはずーっとピーピー泣いてるだけですが何か可愛いです、調べてみたら『カメラを止めるな!』の上田監督最新作『スペシャルアクターズ』にも出演しているみたいですね!
伏線に次ぐ伏線
前述した夕子にはじまり、謎の存在である「先生」、スカイツリーにまつわるパワーの話…
などなど今後につながる情報をこれでもか!とぶち込んで煮詰めたのが今作です。
しかし、「FILE2」を作成していた時点では次回作をどうするか、という方針は決まっていなかったそうで、とにかく伏線一杯入れてる割には見切り発車な制作現場ですよね。
もし「FILE2」で終わってたら…もしかしたら『貞子VS 伽椰子』 も制作されていなかったかもしれません。
とにかく一回見てしまうとすぐ次回作が見たくなってしまう、不思議な魅力のある作品です。
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