戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章  シリーズ遂に完結!?

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DRAMA

なぜか劇場版でスッキリと終わらずに延命したコワすぎ!。

遂に最終章と銘打ったのですが作中14人が行方不明で2名が死亡しているこのシリーズ、きっちり終わることが出来たのでしょうか?

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あらすじ

前作『劇場版』から一年半。ディレクターの工藤とアシスタントの市川は依然行方不明となっており、『コワすぎ!』製作陣で唯一残ったカメラマンの田代は、工藤と市川を探し、悪戦苦闘していた。

工藤らの消失後、東京上空には謎の巨大な人型の物体が出現する。それは間違いなく前作で確認した「鬼神兵」だった。

また、鬼神兵の出現と同時期に、ゴミ袋やポリ袋でできた謎の等身大人形が現れる。田代は呪術的な関連で鬼神兵との繋がりを疑っており、ライブ配信サイト「TSTREAM」を使い、これらの情報や工藤らの行方について情報を流すと同時に、視聴者からの情報を集めていた。

ある日、番組を配信していた田代は、窓の外から何者かの気配を感じる。確認したが何もおらず、安心して部屋に戻った田代を待っていたのは、ナイフを持った見知らぬ男だった。

彼は「江野」と名乗り、田代の事を知っている素振りを見せ、「自分はお前の味方で、別の世界の田代に恩がある」と告げた後、FILE-01で行方不明になっていた矢野をその場に出現させる。

「自分が出来るのはここまで」という江野は、「夜が明けるまでに人間界ではやってはならないとされる4つのミッションをクリアすれば、工藤と市川は戻ってくる」と指令する。なおも半信半疑ながら他に工藤らを取り戻す手段を知らない田代は、やむを得ず江野の出すミッションに取り掛かる―

田代無双

最終章という割にシリーズ人気キャラクターである工藤と市川の不在が痛手すぎる今作、しかも二人とも異世界に取り込まれてしまっているためFILE2で工藤が入院したのとはわけが違います。

苦肉の策なのかヤケクソなのか今まで情けない声しか出していないけどもいぶし銀のカメラワークで怪奇現象を撮り続けていた田代(白石監督自身)が覚醒するんです!

異世界に囚われた二人を助けるために

  1. ホームレスが大事に持ってる人形を力づくで奪う
  2. たまたま歩いていた女性のパンツを強奪して食べる
  3. 小指と親指を包丁で切断する
  4. 飛び散った脳をすくって集める

以上の奇行を仕方なくやったりします。

特に3に関してはジャーナリストが怪しい噂の立つ精神病院跡地に潜入取材するというゲーム「OUT LAST」で見たような展開なので、きっと白石監督が直前にプレイして影響を受けたんだと思います。

他に関してはもう何に影響を受けて…というのも察することが出来ません。

ただただ田代が頑張って汚れていく様を見る作品となっています。

江野祥平

白石作品ではお馴染みの作品間の世界観共有も健在。

なんと同監督の映画『オカルト』において主要キャラクターであった江野祥平が同名同役柄で登場するのです!

大事なことなので本ブログでは何回も登場する文言でありますが、「オタクは作品間の世界観共有が好き」ご多分に漏れずオタクな筆者としては非常にアツい展開です。

こうした世界観共有ができるのも白石監督が一貫してモキュメンタリー風のホラーという作風を貫いているからにほかありません、監督の代表作となったこの「コワすぎ!」シリーズの最終盤に江野を登場させることからも江野というキャラクター、そして江野を演じる宇野祥平のことをよっぽど気に入っていることが分かります。

実際に監督はなんとしてでも宇野を演者として『オカルト』に登場させたかったがために、役名を一文字違いの”江野”にして断りづらい空気を作ったうえでキャスティング交渉に臨んだとか。

確かに不思議な雰囲気のある役者さんです。

微粒子レベルで存在している

なんやかんやあって工藤と市川の人格が入れ替わってしまう変な展開がある今作、公開されたのは2015年の事でした。

そしてその翌年、日本の歴代興行収入ランキング4位にも入る化物アニメーション作品が封切られることになります。

その名も『君の名は』

美しい背景と男女の人格が入れ替わり展開する物語に日本中が熱狂しました。

ここで何か気づきませんか?

―そう”男女入れ替わり”という展開が一致しているんです。

ぞくっとしませんか?新海誠監督は男女入れ替わりのアイデアを『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』から得た可能性が微粒子レベルで存在しているんですよ!

しませんね。

総評

臭い液体や花、なぜ河童の後ろからデカい夕子の顔が出てきたのか?などなど細かい伏線は回収されずに残っているものの、コワすぎらしい強引でスピード感のある展開でイイハナシダナーになった最終章でした。

力業で納得させるのはジョジョの奇妙な冒険や漫☆画太郎作品を彷彿とさせます、最後までチープさや下らなさは残っていましたがラストの「田代、撮ったか!?」は何故か鳥肌が立ってしまったのが悔しいです。

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