ミッドサマー 2020年最狂映画!

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『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督がスウェーデンの不気味な集落を舞台に描く最狂キメキメムービー!

登場人物、全員ヤク中。

アリ・アスター監督長編処女作!
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あらすじ

大学生のダニーは精神的な疾患を抱えていた。ある冬の日、同じく精神疾患だった妹が両親を巻き添えに無理心中してしまう。

自身の疾患と家族を失ったトラウマに苦しみ続けるダニーを、恋人のクリスチャンは内心重荷に感じながらも、別れを切り出せずにいた。

翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。席上、彼女はクリスチャンが友人のマーク、ジョシュと一緒に、同じく友人であるスウェーデンからの留学生・ペレの田舎町ホルガを訪れる予定であることを知った。

クリスチャンはペレから「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われたのである。文化人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたのであった。

ホルガを訪れたダニー一行は、幻想的な風景と親切な村人に初めは魅了される。

ところが、夏至祭はただの祝祭ではなく、ペイガニズムの祭りであった。そうとは知らずに参加したダニーたちは、不安と恐怖に苛まれていく。

ペイガニズムとは?

自然崇拝や多神教の信仰を広く包括して指し示す、印欧語圏における言葉であり、アブラハムの宗教(アブラハムの一神教)の視点から用いられている言葉である。侮蔑語や差別用語として使われることが多い。

要はキリスト教やイスラム教などの主要な宗教ではないニッチな信仰を指す言葉のようです。

今作の舞台はスウェーデンの片田舎、このペイガニズムの集団に参加する内、徐々に日常が侵食されていく恐怖を描きます。

キメキメ

今作の舞台は大麻が法律で禁止されているものの、実際は取り締まりが行われていない国であるスウェーデンの架空の村ホルガ。

登場人物達は劇中のほとんどの時間とにかくずーっと大麻以上の自然由来のヤベーヤツをキメてます。

背景がグニャリと歪む、体の部位が透けて見えるなど…やたら薬物の描写が真に迫っています。

何ででしょうね…?

色彩

視聴後に気分が悪くなる、カップルで見ない方が良い。と散々なふれこみをされているミッドサマーですが、北欧ならではの鮮やかな色彩に少しだけグレーを加えたオシャレな配色を随所で見ることが出来ます。

ずーっと不穏な空気が漂う映画なのですが、どのシーンを切り取っても非常に映えます

後半の非常に緊迫したシーンであっても、えぐいシーンを除いてCMを打ってしまえば勘違いしたインスタ女子が劇場に足を運んでしまうこと請け合いです

コメディ抜きTRICK

片田舎の変な土着宗教というと真っ先に浮かぶのは日本のTVドラマ『TRICK』です。

主人公のマジシャンと大学教授は毎回宗教家や霊能力者を名乗る胡散臭い輩に命を脅かされますが、なんだかんだ面白おかしく事件を解決していきます。

コレに対して今作を例えるならば、コメディ要素を取り去ったTRICKなんです。

主人公たちは最初こそ見知らぬ土着宗教文化の美しさに見せられますが、老人に自殺を強いる儀式やいつのまにか行方不明になっていく友人達…と徐々にその異常性と無垢な残虐性に触れていきます。

TRICKなら命からがら村から脱出して少し物悲しいエピローグがあって終了というのがお決まりの流れですが、ホルガの住民は主人公たちを全力で篭絡し、反逆する者は全力で殺しに来ます

主人公勢も徐々にギスギスしていき、いつ誰が死んでもおかしくない、誰が裏切ってもおかしくない。そんな雰囲気の後半30分。2020年最狂のシーンが連続します

ラストシーンを考察

燃え盛る神聖な建物をバックに笑みを浮かべる女王、という非常に印象的なラストシーン。

主人公ダニーは薬物の頻繁な摂取と女王役という特殊な状況下に置かれ半洗脳下にありました、その上に彼氏であるクリスチャンがホルガの住人と異常な交ぐわいをする場面を目撃し理性を失います。

その後夏至祭のフィナーレを飾る儀式に必要な人身御供を選ぶことになるのですが、ダニーが正気に戻る最後のチャンスがココだったのです。

家族を一気に失い精神的疾患を抱えるダニーにとって、クリスチャンは精神的平穏を保ち現実を直視するためのある意味道具として機能していました。

その現実を直視する道具を自らの意志で人身御供に差し出した、この瞬間ダニーと正常な世界をつなぐ糸はぷっつりと切れてしまったのです。

最早正常な思考をすることが出来ない夏至祭の女王はただただ燃え盛る美しい炎を見て笑みを漏らすのでした。

総評

最早異世界モノといっても過言でない今作。

美しい映像を背に無垢な狂気が炸裂する不条理感が非常に薄気味悪くておすすめできます!

特に後半30分は名シーンが目白押し!コロナで劇場に足を運ぶことが憚られる昨今ですが、是非劇場のスクリーンで見てほしい一本です。


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