主題歌がやたら有名で、時計仕掛けのオレンジの主人公が唄ってたなぁくらいの認識だった今作。
不朽の名作と呼ばれる所以がようく分かりました。
あらすじ
場末の役者であったドンは、
持ち前の運動神経を武器に一躍ハリウッドのスターダムを駆け上がった。
同じ映画配給会社の看板女優のリナとは共演の度に大ヒットを飛ばしており、
恋愛関係であるとの噂も出るほど(噂だけで惚れてたのはリナだけだったのだが)、
名実ともに名優の名をほしいままにしていた。
時代はサイレント映画からトーキー映画への過渡期、演者には演技だけではなく「唄」や「声」も求められるようになってしまう。
歌うまのドンは関係なかったのだが、共演者のリナはとんでもない悪声。
時代に求められるままにトーキー映画を撮影するものの、試写会ではリナの声とお粗末な録音環境が露呈し大不評!
万事休すかと思われたが、
ドンがひょんなことから出会った美声を持つ駆け出し女優キャシーがリナの吹き替えをすることで乗り切ろうとするのだが…
たとえ雨だって
筆者は子供のころからミュージカル映画っていうのはどうも苦手で、
急に演者が歌って躍り出すことに対して違和感がありました。
だって人は急に躍らねぇもん
しかしBSでやってたジーザスクライストスーパースターを見てからというもの
あれ?楽しければいんじゃね?
今作はまさに「楽しいから唄ってるんだ」そんな気持ちが特に伝わってきます、
その最たるものが中盤での雨の降りしきる中でタイトルでもある雨に唄えばの歌唱シーン。
土砂降りだって気持ちさえ明るければこんなにも楽しい、まさに映画史に残る場面といえるでしょう。
主役であるジーン・ケリーの落ち着いた声もさることながら、劇中で何回も披露するタップダンスがもっとすごい!
そんでドンの親友役のドナルド・オコナーの身体能力ももっとすごい!!
今でいうパルクールみたいなことを唄いながらワンカットで平然とやってのけます、明るい役柄もこの映画に花を添えています。
オコナ―の歌うMake ‘em Laughもシーン込みでかなりの良曲です、
きっと彼がいなかったらそこまで評価される映画にはならなかったのではないでしょうか?
あとやたら悪声だ聞きにくい声だと作中で言われてるリナを演じるジーン・ヘイゲンですが、別の映画に出ている所を見ると普通にいい声です。
撮影大変だったろうに・・・
なーんか最近いいことない、つまらねぇ、雨降ってるし怠い
そんな日に暇つぶしで見ると、きっといい一日になるのではないでしょうか。
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