金曜ロードショーでも複数回放映されていた『アダムス・ファミリー』も今は昔。
1997年8月に金曜ロードショーで『アダムス・ファミリー2』が放送されたのを最後に地上波から消えていました。
あらすじ
チャールズ・アダムスの人気漫画「アダムスのお化け一家」を原作とした映画化。
不気味な屋敷に住むアダムスファミリーのもとに、当主ゴメスの生き別れの兄が現れる。
しかし彼は、一家の財産を狙う顧問弁護士が用意した偽物だった。
魅力的なキャラクター
今作を語る上で外せないのがアダムス家の魅力的なキャラクターたち。
大罪を犯した者や魔女、精神異常者などを多数輩出している名家という設定の彼らは、不死身なんだか実はお化けなんだか分かりませんが見た目がゴシックホラーで可愛いんです!
主人であるゴメズは不快・不吉な言葉で興奮して妻の手にメチャクチャキスしまくる異常者。
妻のモーティシアは魔女の血を引く妖艶なオバさんですが、子供たちが殺し合っているのを静観したりゴメズ同様不吉な言葉に興奮する異常者。
その母グラニーも見た目荒れ地の魔女で、実在する医学書グレイズアナトミーという解剖学の本を読みつつ何かを料理している狂人。
長女ウェンズデー、長男パグズリーは遊びと称してお互いに劇薬を飲ませたり、電気椅子に縛り付けて殺し合いをしているサイコパス。
執事であるラーチはまんまフランケンシュタインの怪物ですし、ハンド君は便利です。
今作の主人公であるゴメズの兄フェスターはつるっ禿げの怪力おじさん。
以上7人の主要人物はどれも魅力的で、1人でもお気に入りキャラクターが出来ればハマれてしまう作品となっています。
演者に関して
フェスター
今作1番フューチャーされるフェスターですが、パッと見開いた目・おどけた時の演技、何だか既視感があると思いませんか…?
何を隠そう演者は名作SF『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でドクを演じたクリストファー・ロイドその人。
よくよく考えてみるとオーバーリアクション気味の演技の種類はドクを演じた時とほぼ変わっていません。
ちなみにフェスターを演じた際ロイドは53歳、ドクを演じていた時点で47歳!
意外と若いのね
ゴメズ
主人ゴメズを演じるラウル・ジュリアはギョロっとした目に似合わないチャーミングな演技で非常に印象的な俳優ですが、
1985年『蜘蛛女のキス』という作品でゴールデングローブ賞を受賞し俳優としての頭角を表し今作の主要人物へ抜擢されました。
結果今シリーズは二作続けて大ヒットとなり、三作目も制作される予定だったのです。
しかし企画中にラウル・ジュリアは胃がんと脳卒中に倒れ54歳という短い生涯を終えます。もし彼が生きていたら幻のアダムスファミリー3が見れたのかもしれないと思うと、何とも寂しい気持ちになりますね。
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