アダムス・ファミリー 地上波から消えたブラックな笑い

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何故地上波でやらなくなったの?

どうもアダムスファミリーといえば水曜・金曜ロードショーでやっていたイメージがあるのですが、実際最近は全く地上波放送されていません。

それは何故か?

グロ描写

まず挙げられるのがグロ描写です。

特に様々な年代が視聴するであろうゴールデンタイムでのグロ描写は青少年に与える悪影響視聴者からのクレームが予想されるため慎重にならざるを得ません。

特に作品中盤で行われるウェンズデーとパグズリーのチャンバラ!

血のりとはいえ十代の子供から大量の血飛沫が吹き出し、何だったら腕が取れる欠損描写まである。コレが引っかかっているのではないかと思います。

逆教育

アダムス家は大罪人を輩出してきた一家ということで、教育上普通なら好ましくない事を進んで子供たちにやらせます。

  • 「食べ物で遊びなさい」
  • 子供に大きな武器を与える
  • 一旦停止の標識を引っこ抜いてくる

もちろん全てシュールギャグということは普通の大人ならわかるのですが、冗談の通じない人にはそれが分からんのです。

人種・障害者差別的要素

以上挙げてきた中で一番まずいのがコレ。

  • インディアンの人形を丸焦げに
  • 結合性双生児を揶揄する描写

過去アメリカにおいて迫害されていたインディアンの人形に火をつけると、真っ黒になった姿はコレまた迫害されていた黒人の姿に。

コレばっかりは考えすぎかもしれませんが、意図されたブラックジョークであるならば現代には少し馴染まないかもしれません。

結合性双生児の揶揄に関しては言い逃れもできないほど障害者差別だと言えるシーンであり、地上波で流すには少しセンシティブすぎる表現と言えるでしょう。

総評

シュールなギャグと魅力的なキャラクターが登場する作品で、原作はティム・バートン監督にも多くの影響を与えた言われる作品。

ゴシックな登場人物が織りなすブラックな笑いで、年齢層を問わず一斉を風靡した偉大な作品であると思います。

地上波は人権・人種・青少年教育のため規制が強化されたため、本当にその作品が好きな人が、ブラックな笑いがあるという事を承知の上で自発的に見ることが一般的となってきた昨今。

能動的にTVを見ているだけで様々なジャンルの映画が流れていた時代と比べて、果たしてどちらが良かったのかは後世になって見ないことには分かりませんが、個人的には少し寂しい気がします。

そんなアダムスファミリーが27年ぶり2020年秋、3DCG映画としてスクリーンに帰ってくるようです!楽しみですね!

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