ブラックフット 切なさが勝るパニック映画

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MOVIE
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死亡フラグビンビンのカップルが、ちゃんとフラグ回収して熊にめちゃくちゃ襲われ窮地に陥るパニック映画です。

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あらすじ

熟練のアウトドア派のアレックスとアウトドアには全く慣れていないジェン。

気の乗らないジェンをどうにか説得して、アレックスは彼女を自然公園の奥にあるお気に入りの場所、小道へと連れて行く計画だった。

最初の晩、森の奥地で2人はブラッドと出会う。ブラッドはジェンに色目を使い、2人を尾行しかねない怪しい、高圧的な男だった。ブラッドをどうにか振り切り、2人は小道へと向かうが、途中で道を誤ってしまう。

アレックスは頑固に道がわかっていると主張するが、戻るべき道も分からなくなり完全に遭難。

食べ物も水もなく、帰り道を探そうと奮闘するが、厳しい環境の中、お互いへの不満が爆発し、関係が悪化してしまう。そしてその時……。

正常性バイアス

震災や山岳・海難事故に直面したとしても「自分は大丈夫」「まだ大丈夫」と都合の悪い事実を過小評価する人間の特性を正常性バイアスと言いますが、

用心深い主人公ジェンと対照的に彼氏であるアレックスは、この正常性バイアスの典型例とも言えるでしょう。

ジェンが用心のためと持っていたスマホを車の中に意図的に置いてきたり、小道を目指すのに地図を持ってこなかったり、一本目の分かれ道の時点で若干記憶が怪しくなってたのにそのままガンガン進んだり…

そして熊の存在を身近に感じていたのに引き返さなかった事。

あまりの不手際に映画を見ている分には「オイオイ死にに行ってる感じじゃん…ヤレヤレʅ(◞‿◟)ʃ」なんて考えてしまいます。

筆者自身アレ…?このままならやばいんじゃ…まぁ何とかなるよね♪と思って結局ヤバくなった事が何回もあるので他人事だとは思えません。

死亡フラグ

また、アレックスは映画におけるコレをやる奴は絶対に死ぬ、という“死亡フラグ”をビンビンにおっ立てています。

しかもその内容は「小道に着いたらプロポーズしようと思っていた」というもの。死亡フラグの中でも致死率の一位の“婚約”を持ち出してしまったのです。

案の定婚約という話題が出た翌朝テントを開けると目の前に熊という素敵な目覚めを迎えてしまうことになる訳で。

まぁそりゃ死にますわね。

ただ、唯一の彼氏の形見となった婚約指輪をはめて奮闘するジェンにはグッときました。死亡フラグを回収して死んだ人の恋人の立ち回りとしては最早お約束ですが。


ちなみに熊の特性として、狩った獲物を生きたまま内臓から食べる、という引くほどえぐいものがあります。

熊たちからしたら、栄養のある内臓を新鮮なうちに内に食べたいんじゃ!オラッ!!という事なのでしょう。

しかしこの特性のため、ロシアでは母親に携帯電話で自分が熊に食べられているのを実況しながら亡くなった女性も出るなど、精神汚染がすごそうな事件も発生しています。

怖いっすね。

実話ベース

この作品、実は実話ベースで製作されています。

基となった事件は2005年カナダのミシナイビ湖で起きた獣害事件、今作とは違い結婚4年目30歳の夫婦が熊に襲われました。熊の被害にあって亡くなったのは妻のジャクリーンペリーさん。

夫のマークジョーダンさんは妻を襲う熊に対してナイフで応戦をするも歯が立たず重傷を負ってしまいましたが一命はとりとめたようです。

フィクションである今作は、婚約者を熊によって失った女性が必死に生き続けようと木の上で寝たり大立ち回りをするドラマチックな展開となっています。

しかし現実はそうしたドラマチックさも感傷もなく人が死んでいきます、フィクション化された事でより現実を突きつけられたような気分になる事件でした。

総評

三毛別羆事件、福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件など何故かWikipediaでの記事内容が充実していることで知られる熊の獣害をテーマにした作品。

動物のパニック映画なら海でサメ!というのが一般的であるのに対し、少し気を衒った映画であると思いますが、熊の造形が割と本物っぽいところを抜かせば内容的に目新しいところは特にないように思えました。

ただし、死亡フラグといいストーリー展開といい、パニック映画のお約束的展開がきっちり守られた作品ではありますので、サメ映画が食傷気味になった時に箸休め的感覚で見れる一本です。

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