前作の大ヒット受けて製作されたアダムスファミリーシリーズ第二作!
あらすじ
アダムス一家に新たな一員が加わった。モーティシアに赤ちゃんができたのだ、その名もピューバード!
しかしウェンズデーもパグズリーもピューバードに嫉妬、何とかして弟を殺害しようと様々なイタズラを仕掛けてくる。
困ったゴメズたちはピューバードの乳母を探し始める、やがてデビーという若い女性がやって来るが、そのデビーはフェスターの金が目当ての連続殺人犯だった……。
またフェスター
前作でもアダムス家の外から悪いやつを引き連れて帰ってきたフェスター、今作でもデビーに一瞬で籠絡されアダムス家に再び危機を与えてしまいます。
ちょっと女に弱すぎないか?
どれだけ一家に損害を与えたとしても、二度目のヘマをしたフェスターを暖かく迎え入れるゴメズの心の広さが凄い。
あとちょっと大きくなったウェンズデーが可愛い!!
山本崇一郎が書くようなデコ出し女子が好きなみんな〜!集まれ〜!
陰の者の映画
今作誰にオススメかといえば、世間の流行り物を嫌い世の中に対して斜に構えている陰の者です。
大罪人や精神異常者を多く輩出するアダムスファミリーは、世俗とはなれ一般的なモラルや風習を嫌悪し、逆にインモラルを是とする一族。
世間には疎まれていますが、同じインモラルで気狂いの面々と連んでよろしくやっている。
コレ、ルサンチマンを抱えた陰の者の特徴そのままじゃないですか?そうでしょ??
ルサンチマン
ルサンチマンとは
主に弱者が強者に対して、「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情を持つことをいう。
作中、長女ウェンズデーと長男パグズリーがサマーキャンプへ行かされる場面がありますが、
完全にサマーキャンプ=陽キャ=最悪という図式が出来上がっています、ウェンズデーたちは一向に周りの人間と馴染もうとはせず、むしろサマーキャンプをメチャクチャ(多分何人か死んでる)にするだけしてトンズラ。
陰の者に鬱屈と溜まった陽の者への妬み・嫉み・僻みをぶつけた作品であると思うのです。
同調圧力へのカウンター
また、今作から見えてくるのは何も陰の者たちの憎悪だけではありません。
それはアメリカのみならず世界中にあふれる“こうあるべき”という同調圧力に対するカウンター。
サマーキャンプでは陽であるべき行動を求められ、それに逆らうウェンズデーは子供たちが好きであるべきディズニー映画を何時間も見せられる罰を受けました。
同調することは確かに和を生むことはあるかもしれません、しかし“こうあるべき“という枠にはめ込まれた子供たちは個性を失ってしまうのではないでしょうか?
この作品ではサマーキャンプごとその同調圧力をぶっ潰すという極端な行動によって示されましたが、明確に同調圧力に対するカウンターをしているように感じました。
総評
前作同様、悪事をすると褒められたり全く触れられなかったりと教育上良くないのと、人種差別や原住民差別の描写があるため、地上波でやるのかどうか怪しい今作。
大概の2は前作よりスケールダウンしてしまったり、やることがなくなってるのに無理くりストーリーを繋げたりするのですが、
アダムスファミリーに関してはブラックな笑いも勢いを増し、上がったハードルを軽々超えてくる面白さでおすすめですよ!
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