BLAVE STORM 御都合主義の日本版パシリム!

スポンサーリンク
MOVIE
この記事は約6分で読めます。

頭空っぽにして見ることのできる、どこか彼岸島ライクなご都合主義が満載の巨大ロボ映画です

スポンサーリンク

あらすじ

西暦2050年、地球はキルギス星人の侵略によって滅亡の危機に瀕していた。

 キルギス星人は、環境改変機能を備えた巨大ロボット“ブラックバロン”、クローン増殖させたチグリス星人、人間に偽装するヒューマノイドなどにより、地球のほとんどを我が物としていた。

 迫る人類滅亡を回避するため、春日光二・はるか・光三の兄妹3人は奪取したブラックバロンの設計データを持ち、長兄と長女を残したまま、キルギス星人が襲来する以前に時間遡行する。  

西暦2018年、天才ボクサーの紅健は地下格闘技場で人間離れした対戦相手と戦い、さらにチグリス星人に殺されそうになるが、強化スーツ“シルバー”を身にまとった春日光二に助けられる。

 春日兄妹の隠れ家で健を待っていたのは、5年前に突然消息不明になった兄の紅健一郎と、完成間近の巨大ロボット“レッドバロン”だった。

主人公が勝つために用意された世界

正義は必ず勝つ!勧善懲悪モノにはこの大前提が付きまとう、

しかし主人公は苦戦し、時には裏切りにあい、映画の時間内という限られた枠の中で成長して敵を倒すことでこの勧善懲悪モノには様々なバリエーションが存在している。

もちろん主人公勢は最終的に勝たなくてはいけないが、物語が主人公勢に肩入ればかりすると途端に「ご都合主義」というものが顔を出し一気に物語がチープなものになる。

今作はまさにそのご都合主義の権化である。

まず第一に挙げられるのは主人公の特訓シーンである

地球上では敵に見つかってしまう、しかしレッドバロンの操縦のイロハを押さえるために修業を積まなければいけない、どこに行くか?

である。

巨大ロボには宿泊施設や二週間分の食料もなぜか積んでありいたせりつくせりだ。

しかも修業シーンとして劇中に登場するシーンは

ひたすらに月を殴る

いっそすがすがしくて漢らしさを感じてしまった。

ちなみに予想以上に敵の出現が早く、一週間もかからずレッドバロンの全てを習得した主人公はそれまで一切見せていなかったミサイルや必殺ビーム等を駆使して敵を粉砕している。

次にあげられるのは主人公勢の春日光二が身にまとう強化スーツ“シルバー”だ、

未来の技術で人間の力を増幅して宇宙人とも対等に戦闘することができる優れもの!

しかし初登場時からスーツはボロボロ、敵側の軍人型のロボットにはほとんどコテンパンにやられてしまう始末…

しかしご安心を、光二の弟が未来の技術など存在しない2018年の時間軸で新型スーツを開発するからだ。

どうやって作ったんだソレ!?

(かっこいいけど)

一番のご都合主義的展開は、終盤の見せ場にある。

敵側の巨大ロボットブラックバロンの操縦者が、その前のシーンで誘拐され洗脳されてしまった主人公の兄と判明するシーンである。

・巨大ロボを粉砕し、死の間際に兄が正気を取り戻す

・正気に戻った兄と一緒に諸悪の根源キルギス星人を打ち負かす など

上記アツい展開が予想される王道パターンだ!

しかし!そんな期待は脆くも打ち砕かれる!

なんとコックピットに乗っていたのは兄ではなく擬態したキルギス星人だったことが判明するのだ!

なんで最前線で戦ってんだよ戦国武将かよ!!

物凄いアグレッシブなキルギス星人

以上まだまだつっこみ所はあるのだが、際限なくなってしまうのでここで打ち止め。

今作の見どころは強化スーツのかっこよさ、巨大ロボCGが結構気合入っていることがあげられるが、

一番は吉沢悠のちょっとサイコパス味のある演技である!

アイアムアヒーローの井浦はハマリ役であったが、この人はどこか他者の気持ちがわからない人間の役が似合っている。

とにかく誰かとワイワイ流し見する分にはいい映画かもしれない。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

コメント