ジュマンジ 一人の少年の成長の物語

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S級作品
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ボードゲームから色んなものが飛びだすというアイデアと、今は亡き名優ロビン・ウィリアムズの好演が光る傑作娯楽映画です!

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あらすじ

いじめられっ子のアランが、ある日ふとしたことから土の中に埋もれていた木箱を見つける。

箱には”JUMANJI”という文字が刻まれ、中にはすごろくのゲームが収められていた。”JUMANJI” – ゲーム盤での出来事が現実にも起きてしまうこの世で最も危険なゲーム。

そうとは知らず、帰宅したアランはガールフレンドのサラと早速ゲームを始めてしまう・・・。

アイデアの勝利

もともとは同名の絵本が原作となっているジュマンジ、止まったマスに書かれた出来事が現実世界に飛び出してきてしまうというアイデアに、当時小学生であった筆者はワクワクが止まりませんでした。

その飛び出してくるものも、ハンターであったりライオンであったり熱帯の食人植物であったりと多種多様!それも現在のようにCGを多用したものではなく、ロボットや人形を使っているので、動きの不自然さはあるものの非常に臨場感のある仕上がりとなっています。

少年時代では気づけなかったこと

今作はジュマンジから出てくる動物や災厄にワクワクすることももちろん、主人公アランの成長を描いた作品であることも忘れてはいけません。

26年間をジュマンジに飛ばされたジャングルで過ごすこととなったアランは、登場した当初、ほとんど子供の精神性のままで父性など一ミリも備えていませんでした。

それがジュマンジを通して出会ったジュディとピーターという幼い兄妹、そして26年ぶりに再会したガ―ルフレンド・サラとの交流によって最終的に成熟した大人の精神性と、兄妹を守るために父性まで芽生えました。

その結果喧嘩別れして、苦手意識さえ持ってしまっていた父親と和解しハッピーエンドを迎えることとなるのですが、Wikipediaを見ていて一点見落としている所があるのに今さら気が付いたんです。

ハンターと父親の演者

そう、ハンター・ヴァンぺルトと主人公の父親の演者は同じ人物だったのです。

猟銃を携帯し、自分の命を狙う存在の顔面が自分の父親と同じ。

これが意味するのは、父親の存在が苦手というレベルではなくトラウマであったことが示唆されているという事です。

地元の名士で大きな会社社長、雄々しい男である父親とどうしても対比されてしまう弱弱しい自分の存在を消してほしい、という自信の無さの表れでもあったのかもしれません。

最終的にはそのヴァンぺルトとの対峙に度胸のみで立ち向かい、ジュマンジの中に追い返すことに成功し、そのトラウマからも解放されるという結果になりました。

ジュマンジという呪われたボードゲームは、ただ単にマス目の内容を具現化するのではなくプレイヤーのトラウマを呼び起こし出現させる能力を持っていたのかもしれませんね。

総評

少年時代に見た映画の中でもトップ5に食い込む好きな作品の一つで、次に何が出てくるの!?というワクワクとクリア後に全てが無かったことになり、26年前に戻っているというストーリー展開にも衝撃を覚えました。

それだけ印象深い映画なので、主演のロビン・ウィリアムズが自殺してしまった時は非常にショックでした。

1990年代は、本作の他にも『ホーム・アローン』シリーズや『スモール・ソルジャーズ』など魅力的なクリスマス映画が多かったような気がします、回顧厨といわれてしまうかもしれませんが大らかでいい時代であったなぁと考える今日この頃です。

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