映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮したホラー映画です!
あらすじ
23年前、カップルがドライブ中に行方不明になり、死体がいまだに見つかっていないという都市伝説がある町。
この町に春休みで帰省した大学生トリッシュは不気味なトラックを目撃する。そして23年前の都市伝説が現代に復活する。
はたして謎の男の正体は何なのか?
ハードルが高い
『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』など、ヒット作を手掛けたアメリカ映画界の巨匠・コッポラ監督が製作総指揮!という文言が躍るジャケットにまず目がいく今作。
この時点で嫌が応にもハードルは上がってしまいます。
しかし、今作はその上がりすぎたハードルの足元を潜り抜ける凡百なホラー映画というような仕上がりとなっています。
大概ジャケットのキャプションが多ければ多いほど、それに比例して映画の内容は面白くないような気がするのは何ででしょうかね?
珍しい組合せ
今作、主人公の二人が男女というのは良くあるのですが、その関係性が友達や恋人でもなく仲の良い兄妹なんです!
ここでホラー映画あるあるの、映画の結末と同時に主人公とヒロインの恋愛が成就するというストーリー展開ができなくなっています。一種の縛りプレイをしている事になりますね。
結果兄妹愛が描かれることになるかというと、ラストシーン以外で言及もされないため、何故主人公2人を兄妹にしたかは謎のままでした。
悪手
作品の中でも言及されていますが、ホラー映画の主人公は正義感はあるものの愚かであり、物語序盤は常に最悪の選択肢を選び続けなくてはいけません。
どん底に転がり落ちて行く様を見るのがホラー映画の楽しみ方なのですが、今作も悪手を取り続ける主人公を見ることができます。
しかし、中々転がり落ちて行きません!
映画中盤までで主人公たちが何か被害を被ったかというと、怪人に洗濯物の匂いをクンカクンカされただけ。という普通にその辺の変質者もやりそうな被害しかありません。
もっとギリギリで逃げたり、不気味な兆候が連発したり、そんな展開を期待していると少し落胆するでしょう。
怪人が強すぎる
今作に登場するモンスターをご紹介しておきましょう。
背に翼を持ち自由自在に空を飛ぶ、尋常ならざる怪力、銃弾を跳ね返す強靭な皮膚、被害者の体の一部を食べる事で永遠に回復し続ける特殊能力持ち。
正直強すぎます、弱点が見つからない。唯一の対処法は目をつけられずに23日間を過ごす事しかありません。
作中五回位車で轢いてやっと動きが止まりましたが、本当に一時的な対処でしかありませんでした。
こんなん無理ですやん。
総評
珍しい組み合わせの主人公達は新鮮ではあるものの、兄妹である必要性のないストーリー展開でありました。
怪人も強すぎて弱点がないのも考えもの、やはり打倒の糸口のような何か対処法がないとストーリーにも緊張感がなくなってしまいますね。
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