ターボキッド ヒーローはチャリで来た!

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MOVIE
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コミカルだけどちゃんとアツくてグロい!チャリ版マッドマックスとも形容されるヒーローモノです!

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あらすじ

核戦争で文明が崩壊、あらゆるものが汚染された1997年、水をめぐって争う猛者たちの巣食う荒涼とした野蛮地帯でキッドはBMXにまたがり、コミック「ターボライダー」を人生のバイブルとして一人でなんとか生きのびていた。

そんなある日謎の少女アップルと出会い彼女に惹かれていくが、水を牛耳る極悪首領ゼウスによって彼女が誘拐された!

キッドは彼女を取り戻すため、正義の鉄槌をゼウスに下すため、ターボライダースーツに身を包み、敵のアジトに乗り込むべくペダルを踏み込む―。

移動手段はチャリ

今作”文明が崩壊している”という設定のため、動力を使った移動手段が全く出てきません、移動手段はチャリ(何故か全部のチャリがBMX)のみです。

主人公も、めちゃくちゃ悪いやつも、カーボーイでさえサイドカーみたいなのが付いたチャリ移動です。そのせいで画はめちゃくちゃ緩い。

普通こういう世界観の作品ってスチームパンク味というか、蒸気を動力にしたイカした乗り物やイカついアメリカンバイクやピックアップカーで荒野を疾走するのがド定番なんですが、あえてそこを外してくると同時に制作費の削減まで同時に図っています。

なんたってガソリンも特殊車両も使いませんからね。安いでしょ。

割とハードボイルド

そんなお約束の設定をわざとスカした作品ではありますが、内容はド定番のヒーローアクションで、復讐モノのストーリー展開をみせます。

このストーリーが変に捻らず王道なのが非常に良いんです!次こうなったらアツいなぁという展開を逃さずやってくれるので、

結末を予想するのは容易い作品ではありますが、玉石混合のSFスプラッタ界においては大当たりの作品でしょう。

主人公が割とためらいなく悪人を殺していくのも、昨今の”ウジウジ”系の主人公とは一線を画していて情け容赦がありません。

なにしろ敵の親玉は捕らえた捕虜を特殊な機械で挽くことによって新鮮な水を得ている、というぶっとんだ設定持ちの絶対的な悪で、主人公の両親の仇でもあるという非常に魅力的なキャラクターとなっています。

視聴中にちゃんと敵役を嫌いになって主人公に感情移入できる、というのは脚本や監督の腕次第。やはりここも他のB級作品とは一味違います。

ゴア要素

さらにゴア要素もコミカルな割にえげつなく、欠損描写と血糊の量は気合が入っていますよ!

敵の幹部と主人公の直接対決時のゴアシーンは特に注目!

このあいだご紹介した『道化死てるぜ!』にも登場した傘を使ったシーンなんですが、前述の作品よりも効果的に使用されていて、ゴア後のシーンに繋げるアイデアもとても印象的でした。

傘を使ったゴアシーンてあんまりなくて凄くオシャレだなと思ってたんですが、短期間に二作も同じような手法を使っている所を見るに、案外陳腐なアイデアなのかもしれません。

音楽→監督

舞台設定が文明崩壊した1997年ということで、劇中で使用されるBGMは全体的にピコピコした”テクノミュージック”が多用されています。

同じようなテクノが多用された映画といえば2018年に公開された『サマー・オブ・84』がありましたが、

実は同作品と同じ監督である”フランソワ・シマール””アヌーク・ウィッセル””ヨアン・カール・ウィッセル”の三名がメガホンを取っていました。

やはり面白い作品を探すのに、面白いなぁと思った作品の監督伝いに触手を伸ばしていくのもいいかもしれませんね!

総評

王道のヒーローアクションとしてかなり良作の部類に入ります、ヒロインも余りいない目鼻立ちで色んな要素を兼ね備えていますし、続編としてヒロインのスピンオフなんかも見たいなぁと思える作品でした。

やはり魅力的な悪役がいる作品は面白いですね。

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