ボーイミーツスペースシップ!なSF映画
知名度こそないものの実はディズニー作品だったりします。
あらすじ
1978年、フロリダ州。12歳のデイヴィッドはある日、森で足を踏み外し穴に転落し気絶。
目を覚ました彼が家に戻ると、そこには知らない人が住んでいた。
警察に保護されたデイヴィッドは、無事に家族と再会するも、そこには8年歳月が流れていた。
UFOと少年の接近遭遇を描くSFファンタジー!
大味
少年と宇宙人のひと夏の出会いが少年を変えたー!的なジュブナイル要素があるのではないか?
そんな淡い期待を持って今作を見たのですが、正直その要素はほぼありません。ひじょう~に大味な作品となっています。
まずストーリーは山があるようでないです、地方の遊園地のジェットコースターレベルの落差しかありません。
基本的に罪のない12歳の少年が身勝手な宇宙船の事故に巻き込まれて8年時間をぶっ飛ばされるという理不尽さ、しかも宇宙船が勝手に脳をいじって宇宙の星図を脳に詰め込まれるという俯瞰してみるとシュールな内容となっています。
結局体が消滅してしまうかもしれないというド級の危険性を納得したうえでタイムスリップを敢行し、少年はもとの時代に戻るのですが特に成長したという事もありません。
しいていうなら宇宙船の操縦の仕方のみです。
宇宙船の方は特にリスクを負うことなく宇宙へと帰っていきます。
大味です。
ワクワク感
なぜ大味と感じてしまうのか、それはきっと筆者自身の心がひねくれてスレてしまっているからなんでしょう。
細部に注目しなければ、流石ディズニー作品。非常にわくわくする内容となっていますよ!
フレンドリーな宇宙船、NASAの内部、色んな宇宙生物…もし自分が子供だったならワクワクするような要素がたっぷり!
でもスレちまった大人には響きません…響かないんですよ…
子役のジンクス
以前ハリウッド映画の子役のその後をテーマに記事を書いたのですが、有名作品の子役であっても意外なほど皆ロクな人生を歩んでいません。
そんな”子役のジンクス”ですが、実は今作の子役もそんなジンクスに飲み込まれた一人なんです。
今作ナビゲイターで主人公デビットを演じるのはジョーイ・クレイマー 。
三作の映画に出演し愛くるしいルックスで人気子役となりましたが、1990年代にはテレビドラマにクレジットなしで出演したのみ、役者としての道はここで途切れてしまいます。
その後ジョーイはカナダのシーシェルトでスポーツショップを経営することになります。
そして2016年、銀行強盗で逮捕されています。
ただそんな”子役のジンクス”の例外となる人物もこの作品に出演しています。
それが映画出演4作目、キャロリン役で出演しているサラ・ジェシカ・パーカーその人。
大ヒットドラマ『Sex and the City』などに出演し、2011年雑誌フォーブスが発表した”ハリウッド女優長者番付”にて3,000万ドルで一位になった実績もある、まさに例外中の例外の成功者であるといえるでしょう。
そりゃ全員が全員不幸になってたら堪らんですよね。
総評
ストーリー展開や演出など全て子供向けに作られている大味な作品。
大人が見ると特に大きなヤマもなく、宇宙船側の理不尽さばかりが気になってしまいます。もっと小さい頃に出会うべき作品であったといえるでしょう。
ただ全く変わらないサラ・ジェシカ・パーカーの顔面は一見の価値ありです。
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