性悪ビッチが自分を殺そうとする殺人鬼の正体を、何度も死にながら探る所謂”死に戻り系“ムービー!
すごい面白いのに何故か本国から遅れること約2年、やっと日本でも公開されました!
あらすじ
9月18日月曜日。
ツリーは同じ寮に住むカーターの部屋で目を覚ました。
この日はツリーの誕生日というおめでたい日であったが、昨夜のどんちゃん騒ぎで大酒を飲んでしまったため、ツリーの体調は優れなかった。
さらに父親からレストランに招待されていたのをすっぽかしてしまう。ルームメイトが作ってくれたケーキをゴミ箱に捨てたツリーは、いつものように既婚者でもある教授との不倫を楽しんだ。
その夜、パーティー会場に向かっていたツリーは、不意に現れた大学のマスコットであるベビーのお面をつけた人物に殺されてしまうのだった…。
…ふと気が付くと、ツリーはカーターの部屋で目を覚ましていた。
日付は9月18日。
死ぬたびにループする、長い長いツリーの1日が始まったのだった。
ループもの
アニオタといういう生き物はループものが好き。
火の鳥、エヴァンゲリヲン、まどかマギカ…ループものと呼ばれるこの物語の構造は日本のサブカルチャーに多く見られるのがその証左。
アニオタと人口分布が被っていることの多い映画オタクもこれまたしかり、
BTF、タイムマシン、バタフライエフェクト等…実写映画も名作が多く、ファンも多いジャンルがループものなのです。
そのループのトリガーに”死”を選んだ作品が、今作ハッピーデスデイです。
おなじみのユニバーサルロゴもループする特殊OPになっていますよ!
青春&スラッシャー&ミステリ
主人公ツリーは誕生日にも関わらず作品の中で10回も殺されます、
しかし殺されるたび死に戻りをしてカーターと仲を深めたり、自分を恨む人間を探す中で日頃の生活を省みてみたり、青春モノとしての側面を持ちます。
もちろんスラッシャーものでもあるので、主人公もそれなりに痛い死に方や特殊な死に方をしますが、ゴア要素にはあまり重点を置いていない作品です。
どちらかと言えば死をコメディチックに描いており、一番のゴア描写は警官が車に轢かれてチョイグチャになるシーンのみ。
グロ嫌いも安心して見られる作品となっております。
さらに特筆すべきがミステリ要素、今作の殺人鬼はモンスターものの様に理由なく主人公を惨殺するのではなく、ある怨恨から犯行に及んでいます。
目張りまでした室内に何故犯人が潜んでいたのか、不気味な郵便物を仕込めるたのは何故か、といった伏線から
病院に搬送されたシリアルキラーというミスリードも上手く活用されているので、鑑賞中に犯人を当てるのも楽しみ方の一つですよ!
総評
主人公がハッピービッチなので死をテーマにした映画ながら、テンポよく終始明るく楽しめるのが非常に好印象。
死に戻りという決して新しくないジャンルで勝負できるのは、やはり青春モノやミステリなど色々な要素をごちゃ混ぜにしているからこそ!
しかし折角綺麗に終わっているのに次回作が存在しているというのが非常に気がかり、果たして無印を超えられるのか!?
個人的に気になるのは冒頭のカーターは机の下で何をしているのか。
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