2020年5月突如バズった登場人物オールクズな日常系漫画作品。
登場人物のクズ行為を書き出してみました。
あらすじ
ある日、日之本進の妻である雅子は、パチンコで作った300万円の借金を置いて家を出る。
進とその息子・浩司は、いなくなった雅子を探しに旅に出て、雅子を見つけるものの、別の男と共に逃げてしまう。
雅子を追ううちに、少ない有り金を補うため進もパチンコにのめりこんでしまう。その後、自身に金を貸した借金取りの家に居候をする。
その後も、雅子と一緒に暮らしたり別れたりを繰り返しながら、進とパチンコの日々は続いていく。
Wikipediaより
カジュアルな地獄
1990年代パチスロ7というパチスロ雑誌において連載していた作品。
本来ならパチスロを賛美するような作品が載っていなきゃおかしいハズなのですが、今作は全く違います。
主人公の妻はパチンコ中毒者、そして主人公自身もパチンコにのめり込んで破滅するという
パチンコ怖すぎるだろ…
という感想しか湧かないストーリーとなっています。
単行本化もされていないような今作がバズった一番の理由
それは釣りバカ日誌系のデフォルメされた絵柄からは想像がつかないほど登場人物がクズ、という点。
クズ一覧
進(連ちゃんパパ)
今作の主人公にして魔人ブウ(悪)もびっくりな純粋悪。
元高校教師の自称パチプロ。
妻を堕落させたパチンコに自らつっこんでいき、肩までパチンコの沼にハマったことをきっかけにどんどんクズに身をやつしていく。
妻を追っている借金取りの家に勝手に居候し、ときには借金の取り立てをとんでもない方法で手伝ったりする。基本的に関わった人間を皆不幸にする特異体質の持ち主。
雅子
進の妻。
作中、進というキングオブクズを誕生させるきっかけとなったクズでサイコパス。
判明しているだけで3人の男と浮気をしており、うち1人とは双子の子どもを授かってしまっている。
平気で進と子どもを捨てる冷酷さを持つが、やはり不幸体質なので幸せにはなれない。
浩司
進と雅子の子。
今作の良心の一人、進というキングオブクズにたまに愛想つかしながらも一緒にいるという悪手を選び続けるヤベー奴。
しかしそのいじらしさが借金取りの目に留まり、生活の場所やなんだかんだ世話をしてもらうことに繋がっている。
借金取り
暴力金融経営者で雅子を追うも、何故か家に進が居ついてしまった。
今作最大の良心。
浩司に幼い自分を重ねて同情する内に、進親子に住む場所を与えたり優しくしてしまう人情派のヤクザだが取り立てだけは生活が懸かっているのでマジでやる。
政治家とのパイプがあったり債務者関連の情報なら何でも知っている所を見るとかなりのヤリ手のよう。
荒井勝子
進に死別した彼氏の面影を見てしまいヒモにしてしまうダメ女。
進親子をホームレスにした元凶
弁当屋のおやじ
雅子を雇っていたばっかりに進と借金取りに目を付けられ、パチンコ中毒者となる。
結果弁当屋は地上げに合い無職となる、その後は不明。
甘味堂
進と再婚した美佐子の実家の和菓子屋。
最初こそ快く浩司を受け入れるも、美佐子に子どもが出来ると豹変した。
しかし進により食中毒を起こされ一カ月の営業停止の行政処分を受ける。
総評
作者・ありま猛をして「依存症の取り扱い注意啓発本」という今作、本当にろくでもない大人しか出てこない。
読んでいくうちに次から次へと登場人物たちがしでかすクズ行為にワクワクが止まらなくなること請け合い。それもこれも絵柄がポップであるからこそ、もしこれが劇画調の作品であったらきっと見るのも嫌になっていただろうし、ココまでバズることもなかっただろう。
自粛期間中のいい暇つぶしになった。
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