ウルトラ兄弟物語 次々死んでくモブトラマン

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MANGA
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皆さんはウルトラ兄弟物語という漫画作品をご存知だろうか?

5ちゃんでよく見るウルトラマンのコラ画像の元ネタといえば、知っている方も多いだろう。

コラ画像はセリフが改変されて面白おかしく脚色されているが、実際の本編もコラ画像に負けず劣らずぶっ飛んでいるのだ!

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ウルトラ兄弟物語とは

公式設定とはいささか外れる形となるが、ウルトラ兄弟がまだウルトラ兄弟と呼ばれていなかった頃の話やウルトラ族同士の戦いを描く、独自のシリーズ。

コロコロコミック』および同増刊号に不定期連載されたため、各ストーリーごとに設定や時系列の齟齬が多少存在する。初出は1971年1月。

今から約50年も昔の漫画、ということを差し引いてもとんでもない設定が多く登場するのが特徴だ。

飲んだくれウルトラマン

連載開始1回目の3ページ目から既に暗黒勢力に滅ぼされそうになっているウルトラ一族。

もうこの時点で鉄拳の「こんなウルトラ一族は嫌だ」みたいな雰囲気。

さらに追い討ちをかけるようにウルトラの父を「ウルトラの父」とはっきり呼びかけるゾフィーやモブのウルトラ一族(以下、モブトラマン)。

他に呼び方は無かったのか

そして極めつけが新ウルトラマンだ(もちろん呼び名は新ウルトラマン)

コラ画像で有名なシーンがトラウマとなっているらしく、なんと酒場で深酒してクダを巻いているではないか!

幼少のおりウルトラマンティガを見て、一瞬でもウルトラマンに憧れを抱いた筆者としては凄く残念な気持ちになったと同時に、

「あぁ、ウルトラ一族も生き物なんだな…」という不思議な感情が湧いた。

内紛で死にゆくモブトラマン

なんとか一話目で暗黒勢力の攻撃を跳ね返し生き延びたウルトラ一族であったが、二話目でなんと内紛をする。

どんだけ俗っぽいんだよ

しかもぽっと出のウルトラマンジャックとかいうウルトラマンの父の兄貴が内紛を起こす。

なんで「ウルトラの父の兄」て名前じゃないんだよ

内紛と言っても戦争には変わりないので、毒ガスで殺されるモブトラマンや普通にビームで殺されるモブトラマンなど、とにかく名無しのモブトラマンの命が軽い

戦争というものは次元や星が違えど、醜く悲惨なものだとする作者の意図があるのかもしれない。

しかし掲載紙はコロコロコミックだ

自決・特攻するモブトラマン

内紛を経験したウルトラ一族は再び結束を固くするが、第三話でも窮地に陥る。

スペースサタンキングとかいう、またしてもぽっと出の怪人が牛耳る惑星でハメられてしまい全宇宙対ウルトラ一族の戦争へと発展してしまう!

話のスケールの目盛りが1か100しかないのか?

ちなみに主要キャラとしてウルトラの母も登場するが、案の定呼び方は「ウルトラの母」だ。

ちなみに宇宙戦争とはいうものの戦闘機でのドッグファイトや白兵戦が中心に描かれている、どうやら銀河が違っても戦争のやり方は変わらないらしい。

その際たるものが敵に追い詰められ普通に自決するモブトラマン

そして敵艦隊へ片道の燃料を積んで特攻するモブトラマンたちだ。

戦争かよ!

戦争だったわ…

知らねぇ必殺技

とにかくハチャメチャな展開が続くこのウルトラ兄弟物語を、さらに面白くする要素が“なんだか良く知らねえ必殺技”だ。

スペシウム光線、アイスラッガーなんてのは皆さんよくご存知だと思う。

じゃあウルトラグレード光線って知ってる?

ウルトラグレード光線

ウルトラ兄弟全員のエネルギーを使って放つ光線。

使った後はウルトラ一族の姿を維持できず、何故か人間になる。

強い。

リライブ光線は?

リライブ光線

ウルトラキング・ウルトラの父・母が使うことのできる光線。

死んだ奴が特に代償なしに生き返る。

ウルトラ超破壊全身発光は?

ウルトラ超破壊全身発光

ウルトラ族が集まって全身を発光させる。

めちゃ強い。

もうなんでもアリだなと思わせてくれる突き抜けっぷりが気持ちいい。

総評

読むストロングゼロとして2020年か5月に突如バズった『連ちゃんパパ』もコミカルな作画にブラックな内容で人気を博したが、

この『ウルトラ兄弟物語シリーズ』もみんなが知っているウルトラマンという題材をベースに好き勝手設定をプラスしまくり、アルコールに溺れるウルトラマンや自決するウルトラマンなど中途半端に人間ぽくて生々しい作品に仕上がっている。

多分いつかネット上でバズって再脚光を浴びる作品なのではないだろうか?

少なくとも私は楽しめた作品だ。

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