記録メディアにも寿命があるって話

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COLUMN
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どんな動物にも肉体や細胞の耐用期間が決められています、所謂”寿命”

この寿命、なにも動物だけのものとは限りません

実は記録メディアにも寿命が存在するのです。

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1.そもそも記録メディアとは

要するに記録するための物質。

古くはスペインの洞窟から見つかった洞窟壁画。この場合の記録メディアは「石」です。

中世以降ずっと使い続けられている「紙」

現代で言うならパソコンに入っている記録メディアの「SSD」

時代によって流行り廃りはあるものの人類の英知を後世に伝えるためにも大切なのが

この記録メディアなのです。

2. 記録メディアごとの寿命ランキング

では実際どのメディアがどれくらい持つのでしょうか?

ランキングを作ってみました

順位記録メディア耐用年数記録容量
1スーパーマン・メモリークリスタル138億年360TB
26万5千年
3ガラスCD1500年650MB
4長期保存用光ディスク100~1000年100GB
5石英数百年75.6GB
6300~400年
7MOディスク50年5.2GB
8光ディスク10~30年640MB~128GB
9磁気テープ10年10GB~数TB
10フラッシュメモリ5~10年数10MB~数GB
11ソリッドステートドライブ5年32~4000GB
11ハードディスクドライブ3~5年数10GB~数TB
12フロッピーディスク2~10年1.44MB

3.各記録メディアについて

ランキングには聞きなれないモノも含まれているので

一個ずつ確認してみましょう!

スーパーマン・メモリークリスタル

如何にも小学生が考えたようなネーミングセンスの記録メディアですが、

英サウサンプトン大学の科学者が、ほぼ永久にデータが消えない「5次元データーストレージ」と称して開発したものなのです。

約1000℃までの耐熱性があり、常温ならほぼ永久に、さらに190℃の高温に晒したとしてもおよそ138億年ものデータ保持能力があるとのこと。

材質的にはガラスのようで、鉱物系は記録に適していることが分かりますね!

手のステンシルが残された人類史上最古の壁画

これは塗料や保存状態に左右されるところが大きいものの、

6万5000年という数字は前述したスペインの洞窟に残された壁画を元に算出しました。

実はこの壁画、歴史的価値以上に物凄く革新的な発見でありました。

私たちの祖先ホモ・サピエンスの残したものではなく

絶滅したもう一つの人類ネアンデルタール人が残した可能性が高いからなんだそうです!

言語を操るほどの知能がなかったというイメージのネアンデルタール人ですが、その実とてもアーティスティックな一面があったのかもしれません。

THE・浪漫!

ガラスCD

知らんけど音もいいらしいですよ

耐用性向上のため基板部分にガラスを使用したCD、名前のまんまの商品ですね!

けれども鉱物系のガラスを利用していることからも

通常のCDと比べると飛躍的に耐用年数が伸びています

しかし製造コストがかなり掛かること落とすと割れること需要がないこと

理由に現在でも購入はできるものの中古でも10万円以上するのが一般的となっています。

オーディオオタク垂涎の一品ですね。

長期保存用光ディスク

このランキング上位において実際に私たちが手に取れる製品

それがこの長期保存用光ディスクです!

日本国内では上記製品が長期保存用光ディスクにあたる製品で、

データの閲覧自体は既存のパソコンで可能となっていますが、

書き込みには専用のドライブが別途必要になるため、

本当に大事なデータを取っておきたい時に利用する最後の砦になりそうですね!

石英

見た目もかっこいい

2019年11月、Microsoftが1978年製作の映画「スーパーマン」の75.6GBもの映像データを、

コースターのサイズ(75×75×2ミリ)の石英ガラスの板に保存し、再生することに成功した

というニュースからも分かる通り、今現在最新の技術です。

熱湯に入れたり、スチールウールでこすったり、電子レンジで加熱したりしても再生が出来る強度を誇る記録メディアです。

遠くない未来、重要資料は全て石英に記憶されていることになるのかもしれませんね。

紀元前から存在している記録メディア。

しかし本格的に大量生産が始められたのは、

1798年フランス人のルイ・ロベールが紙抄き機械を開発してからとだいぶ間が空きます。

長年人類に愛された記録メディアであるという事はそれだけ便利であったからこそ、

かさ張らず折りたためてそれなりに保存がきく。

もし紙が存在していなかったら人類は今ほど進化することはできなかったのではないでしょうか?

MOディスク

MOディスクという規格自体はもう消滅してしまっています

現在MOディスクを製造しているのはソニーのみというロストテクノロジーになりかけの製品です。

フロッピーより後発の商品のため記憶容量も多く、耐用年数も多いというバランスの取れたMOディスクですが、

記録メディアとしては記憶容量が格段に多く、廉価の進んだフラッシュメモリ駆逐されてしましました

十数年前にはデスクトップPCにMOディスクのスロットが搭載されていましたが、いつからか無くなってしまいましたね。

光ディスク

言わずと知れた光ディスク、CDDVDBDが代表的に挙げられる記録メディアです。

誕生は1980年代と今から40年ほど前の出来事、

つまり開発当初のCDは今はもう劣化して聞けなくなってしまっているはずです。

2019年2月Twitterで話題になっていたのも30年ほど経ったCDの劣化でした。

コレクターはそろそろ別の記録メディアにコレクションを移し替えた方がいいのかもしれません。

磁気テープ

レトロでオシャレですらある

磁化の変化により情報を記録・再生する記録メディア。

カセットテープやビデオテープなどに利用されている、最近はカセットテープの復権が目立ち磁気テープのアナログさが見直されつつありますね

一本のテープに記録されているため、スキップ再生ランダムアクセスが出来ないという欠点はあったものの、

今では聞かなくなった「巻き戻し」や「早送り」をして

見たい部分や聞きたい部分を探す楽しみがあの時代にはありました。

フラッシュメモリ

今を時めく記録メディア界の王フラッシュメモリ

廉価で持ち運びに適していて記憶容量も多いという良いとこどりの記録メディアに見えますが、

実は衝撃などの外圧に弱かったり耐用年数が短いなどの欠点も多いのです。

しかし新たな記録メディアが登場するまで牙城は崩れないでしょう。

ソリッドステートドライブ

こちらも新進気鋭のソリッドステートドライブ(SSD)

HDDと比べて読み書きのスピードが格段に速く

HDDからSSDに換装しただけで起動や終了のスピードが段違いに変わってしまう魔法の様な記録メディアです。

しかし、ここにも寿命という欠点はついて回ります。

HDDとさほど変わらない耐用年数が解消されれば今後十数年は天下が続くでしょう。

ハードディスクドライブ

SSDと比べ大容量でも低価格という利点があるものの、

SSDの登場以来以前の様な隆盛は見られなくなってしまいました。

以前はiPodにもHDDが内蔵されたメチャクチャ重量感のあるタイプも販売されてたのに!

今は軽量のフラッシュディスクが一般的になってしまっていますね。

フロッピーディスク

いま現在最弱の記録メディアという不名誉な称号を得たのはフロッピーディスクでした。

1969年に読み取り専用の8インチフロッピーディスクが生まれてから1990年代末までは

一線級の記録メディアとしてPCショップを席巻していましたが、現在ではほぼ見る機会がありません。

しかし現在でもBIOSのメニューのみで認識させられる数少ないメディアであり、

未だにアプリケーションの保存のマークはフロッピーディスクという後世に多大な影響を与えた遺物です。

4.移り行く記録メディア

様々な記録メディアをみてきましたが、いま一度見てみると

記録メディアの進化は人間の進化と同様に発達しています。

これからの未来、記録メディアはもっと発達するでしょうし、紙という媒体がなくなる未来もあるのかもしれません。

これは筆者の勝手な希望なのですが、どれだけメディアが発達し手元に現物がなくても困らない未来が来たとしても、手に取れる紙の書籍やパッケージソフト、

実際に人の手を少なからず通った”あたたかいもの”はずっと残ってほしいと思います。

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