普段おちゃらけているけどきちんとヤル時はヤル!
少年漫画の主人公では理想的なキャラクターが出てくるB級パニックコメディです!
あらすじ
不真面目な青年クーパーが職務怠慢といたずらのし過ぎでクビを言い渡された日、
突然サイレンのような音が響き気を失う。
目が覚めた時、周囲の人間は全て繭のようなものに覆われていた。
そこへクワガタのような巨大な虫が現れる。
なんとか撃退するが音に反応し大勢の虫が集まって来る。
クーパーは心理学者、指圧師、聾唖の青年、 清掃業者、元軍人の父親と共に生き残るために戦う事を選んだ。
設定はガバでもいい
今作の設定は突如現れた昆虫はものすごい強くて音に反応する生物、
刺すタイプの巨大昆虫に刺されると自我を支配され
体から虫の足が生えてきて昆虫の僕になってしまう!
という若干ゾンビ的な要素もあるモンスターパニック映画なのですが。
物凄い設定はガバりますし、緊張感はないです。
音に反応するのに皆ガンガン喋りながら外を移動するし、
刺された人間の昆虫人間化するまでの時間は人それぞれ。
でも良いんです、B級映画は勢いが大切なんです!
結構魅力的な主人公
この下膨れモブ顔主人公が、今作かなり良いです。
何って劇中ずっっと冗談言ってる癖に、奇麗な女に迫られても紳士的に断るし
特にヒロインが昆虫のアジトに誘拐されたときに父親に独白した言葉が割と刺さるんです!
「僕の人生いつも中途半端で自慢できるものなんか何もない」
「だからこそやり遂げたいんだ!」
いつも中途半端という所は多くの人が共感できるのではないでしょうか?
こういうベタな熱いシーンはすごくいいですよね!
昆虫の造形
パニックの元凶のでかい虫ですが、いうほどデカくないです。
ピットブルぐらいのでかさです。
飛ばないタイプの奴はほんと普通にちょっとしたクワガタみたいな感じで正直怖くないです。
飛ぶタイプの奴は割と凶悪な見た目してるんで怖いです、刺してくるし。
どうも似たようなでっかい昆虫と戦う映画「スターシップ・トゥルーパーズ 」に出てくる巨大昆虫「バグ」にかなり着想を得ているようですね。
大きさこそ違いますがカブトムシ型の奴はタンカー・バグにクリソツでした。
でもパクリじゃないんです、オマージュなんです。
総評
偽乳が出てくるうす~いエロももちろんありますし
パニックものにありがちなお約束・アルマゲドン的展開ももちろん兼ね備えていて
魅力的な主人公とそれなりにキャラ立ちした脇役たちもクドくなくてオススメです。
ラストシーンでは次回作を匂わせるニクい演出もあるのですが、残念ながら次回作は制作されていないようです…
パニックコメディ作品ではあるのですが、総合力は高いB級映画でした!
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