日本が誇る文化である”女体盛り”を中心として殺し合いが展開される異色作!
なぜか千葉真一も出るよ!
あらすじ
強盗の罪で懲役刑に処せられたフィッシュは仲間について一切口を割らず、ただ1人罪を被って6年間服役し、ようやく出所の日を迎えた。
そんな彼の出所を祝うべく、昔の仲間デューク、クロウ、フランシス、マックスの4人が、寿司の女体盛りを中央に据えたテーブルを用意してディナー・パーティーを開く。
しかし彼らの関心は、6年前の事件で強奪したものの、消えてしまったダイヤの行方のみだった。フィッシュがそれを知っていると信じ込んでいる4人は、彼にダイヤのありかを吐かせようと、それぞれの手で情け容赦ない拷問を行なうが、フィッシュは「知らない」の一点張り。
すると4人の中に、この中の別の者が隠し持っているのではという疑心暗鬼が生まれ、やがて口論、ついには殺し合いに発展していく。
そもそも女体盛りって何?
女体盛りとは、裸体や水着などを着用した女性の身体を器と見立て、刺身など食品を盛り付けて客へ供する宴席の饗宴である。「スファンクス」などフランスの娼館でも、女性の身体にキャビアを盛り客が口で舐めて食した。
~Wikipediaより~
一般的に日本が発祥とされるこの女体盛りのルーツは江戸時代にまでさかのぼることができます、遊女の指南書として書かれた「おさめかまいじょう」に、女性器に刺身をつけて食べたがる客について以下の様な記述があります。
くせもんあり。はんばより、酒、さしみを取り食らうに、ぼぼあけさせ、ぼぼ水にワサビ付け、さしみを食らう
直接的過ぎるので現代訳はあえてしませんが、おもくそ女体盛りですね。
そんな女体盛りが中心となった作品ということは、ちょいちょい日本に関係のあるアイテムや言葉、俳優が出てくるという事です。
英語日本語
日本人俳優がハリウッド進出した作品を見ると、やっぱり英語発音が周りの俳優に比べて”日本語英語”で気になったことはありませんか?
今作はその逆”英語日本語”が楽しめる作品なんです。
この英語日本語が存分に楽しめる映画として『キル・ビル』シリーズが挙げられますが(ルーシー・リューの「ヤッチマイナ!」は一見の価値あり)、SUSHIGIRLはそのキル・ビルのタランティーノ監督の代表作『レザボア・ドッグス』にオマージュを捧げています。
ストーリー展開ももちろん、日本人俳優の中でも千葉真一を起用している点などかなり似通っています。
なぜ千葉真一なのか
確かにタランティーノ映画に出演したことで話題にはなりましたが(作中セリフを噛んでたのがそのまま公開されたのも有名)なぜ日本人俳優の中でも千葉真一が選ばれているのでしょうか?
実は千葉真一は1970年代”カラテ格闘映画”というジャンルで世界を席巻したことがある経歴の持ち主なんです!
当時魅了された中に居たのはキアヌ・リーブス、サミュエル・L・ジャクソンなどそうそうたるメンツが並びます。そんなメンツの一人がクエンティン・タランティーノその人。
日本のヤクザ映画にも精通するタランティーノが『仁義なき戦い』にも出演する千葉真一に白羽の矢を立てるのは時間の問題だったのです。
やたら豪華な俳優陣
千葉真一の他も俳優陣は非常に豪華です。
俳優 | 代表作 | 役名 |
---|---|---|
マーク・ハミル | スターウォーズ | ルーク・スカイウォーカー |
ノア・ハザウェイ | ネバ―エンディング・ストーリー | アトレーユ |
ダニー・トレホ | マーダーライドショー2 | ロンド |
見終わった後に調べてみて驚愕するメンツばかり、特にマーク・ハミルはスターウォーズに出てた頃と比べると本当に別人になっているのでソコ目当てに見ても面白いかもしれませんよ!
総評
ストーリー展開はほとんどレザボアドッグスで、日本要素もほとんど意味の無いように思えます。女体盛りされている女性が器なのではなく、その場に集められていた男たちこそ器に盛られた食材だったのだ!的な展開をやりたかったがために用意されたシチュエーションでありました。
ただ俳優陣は豪華で演技も上手なので死にっぷりが非常に見ていて気持ちがいい作品だと思いました。
友達と見るモノではないですし、ずーっとパイオツが出ていますしそれなりにグロもあるため恋人とも家族とも見れない、視聴するタイミングがわからない一本です。
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