暖冬の今年、冬でもビールが美味い!というかビールはいつでも美味い!
しかし、そんなビールのCMからあるものが無くなっていたって知ってましたか?
あの音
ビールのCMから何がなくなったのか?
ズバリ”ゴクゴク喉を鳴らす音”です!
これは日本酒造組合中央会、ビール酒造組合など業界9団体でつくる「飲酒に関する連絡協議会」が2016年7月、広告の自主基準を強化した際に決定された規制で始まったもの。
しかし自主規制といっても、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議ワーキンググループの会議で「アルコール依存症の人に苦痛を与える」といった指摘がなされた所に端を発するものなので、実質お国からの規制と一緒の様なものなのでした。
あのシーン
実はこの自主規制これだけではありません!
なんと”喉元アップ”の映像も自主規制の対象としたのです。
なんだか近頃の酒類のCMは音にパンチが無く、演者を遠めから撮ったものが多いと感じている方は鋭いです。
また25歳未満をCMに起用しないことも、この自主規制に含まれているため堤真一や天海祐希などちょっと年齢層が上の俳優や女優が起用されていることも気になる点でありますね。
なぜそんな配慮が必要なのか
日本におけるアルコール依存症障害罹患率は全人口に対して1%、世界保健機関が2010年にまとめた報告によると189カ国中・日本は136位と非常に低い水準であることが分かります。
人口減少や若者の飲酒率が低くなっていることを考えても日本国民のアルコール離れは進んでいると言えます。
ただし最近は”ストロング系”といわれる高いアルコール度数の酒類が多く発売される傾向にあり、簡単にアルコール依存症に陥りやすい環境が作られてきています。
海外と違い酒類の販売の規制が緩い日本では24時間コンビニなどで簡単にお酒が購入できてしまうため、症状の重症化も問題視されています。
そのため、気休め程度なのかもしれませんがこうした自主規制が敷かれたのです。
アル中になるとどうなるの?
筆者はアル中の方と面識があるのですが病状が進行していくと目も当てられなくなります、時系列中に見ていきましょう。
気分が不安定になる
もちろんその方の元々の気質もあるでしょうが、非常に極端な気分屋になります。
単純なことでマジ切れする、ここまでは百歩譲って理解が出来るのですが、そのスピードが健常者と段違いに速くなるんです!その様はまさに瞬間湯沸かし器!中国の変面!
地雷のポイントも分からないため、まずこの時点で人は離れていきます。
ろれつが回らなくなる
言葉の話はじめはハッキリとした発音が出来るのですが、電話やスピーチなど長い時間話すことになると顕著に表れていきます。
特に”き”などの母音が”い”の発音が一番困難なようで、全て同じ音に聞こえてしまうほど言葉が不明瞭になります。端的にいえば会話が出来なくなります。
歩行が困難になる
ろれつが回らないところまで来ると社会生活が困難になってきますが、さらに追い打ちをかけるように歩行まで困難になっていきます。
ふらふらしてしまい長時間の歩行が出来なくなる、つかまり立ちをしないと立っていられない、階段が昇れなくなる、など体が老人のようになっていくのです。
この頃になると気分が不安定になっていたころが嘘のように”無”になるのです。あれだけ急に怒っていたのにも関わらず一切感情を表に出さなくなります、廃人一歩手前です。
お酒は楽しく適量で
CMの話からアルコール依存症の症状まで話は飛躍しましたが、アルコールは用法容量を守れば非常によいコミュニケーションツールにもなるものです。
年に一度くらいは羽目を外してしまうのもしょうがないかと思いますし、お酒での失敗を一度は経験した方が大人になる気もします。
ですが限度を守りましょう。
一人でもアルコール依存症に陥る方が少なくなりますように。
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