オカルトアクションコメディとかいうとっ散らかった映像作品です!
あらすじ
女子中学生の首を切り落とすという猟奇殺人事件が起こった。
容疑者の倉橋美智夫は行方をくらましており、残された彼の母とふたりの妹はマスコミや近隣の住民、それに刑事からも執拗な嫌がらせを受けていた。
そんな中、兄の無実を信じる末妹の里美が心霊研究所の霊能者・間宮悦子に救いを求めた。
意味がわからない
今作展開が二転三転するジェットコースターみたいな作品です、
ただしその展開は常人には理解できないぶっ飛んだものばかり、正直全くついていけません。
ナンセンスギャグを真面目に映画へと落とし込んだような作品になっています。
その意味の分からなさに拍車を掛けているのが登場人物の設定がてんこ盛りすぎる点です。
主人公の里美は霊力が強く、父親は何かしらの罪で絞首刑にされており、なぜかカンフーが使える戦闘力の高い女性で、近親相姦で兄の子を宿している。
パワーワードの連発すぎて頭が痛くなってしまいそうですが、登場人物1人の設定それぞれで一本の映画ができるほどの情報量を持っているんです。
そんな情報量を持った登場人物が5、6人います。
(レイプであっても女性を虜にしてしまう助手、見た目完璧に日本人なのに外国人と言い張っているのFBI捜査官etc…)
そんな映画がきちんまとまった終わり方するわけがないですよね、全体的に物凄いとっ散らかって終わります。
端的にいうとミサイルによる爆発オチなんですが、この映画ごと無かったことにしたかったんじゃないかという意志さえ感じる投げっぱなしジャーマンっぷりが見事です。
豪華出演陣
そんなぶっ飛んだ作風ながら、出演陣は豪華なんです!
当時まだトリック放送前の阿部寛がほんのちょい役で出演しているほか、
バイプレーヤーとして名を馳せた大杉漣もFBI関係者役で出演しているんです!
何故こんな映画に…?という疑問なのですが、実は今作の脚本を担当する高橋洋氏が『女優霊』や『リング』など名作ジャパニーズホラー映画の脚本も務めた方で、その伝手なのでの出演交渉があったのではないでしょうか?
なんかもったいねぇな!
総評
豪華な俳優陣を集めて俺のやりたいこと全部やったった!という気持ちが良いほど散らかりまくった一本。
ただしその弊害でストーリーが崩壊したとしても、それはそれで監督の意思の強さが感じられます。
今作はストーリー展開を楽しむような一般的な映画鑑賞の楽しみ方は正直出来ません。合間に挟まれるギャグや謎なカンフーアクションなど瞬間瞬間を楽しむアトラクション的な映像作品なのだと思います。
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