コンジアム ガチで容赦無い韓国版グレイヴ・エンカウンターズ!

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MOVIE
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韓国に実在する心霊スポットに、YouTuberグループが潜入する!というグレイヴエンカウンターズの現代版。

ただし大元の食材は同じでも味付けは全然違う、こっちの方が数倍怖いゾ。

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あらすじ

YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」が一般からの参加者を募り、コンジアム精神病院への潜入を計画する。

主宰者ハジュンを隊長とする7人の男女は、いくつも機材を現地に持ち込み、深夜0時に検索を開始。

100万ページビューを目標に掲げるハジュンの演出も功を奏し、サイトへのアクセス数は順調に伸びていく。

しかし探索するうちに、ハジュンの想定を超えた原因不明の怪奇現象が続発。

やがて悪夢の迷宮と化した病院内を泣き叫んで逃げまどうはめになった隊員たちは、世にもおぞましい402号室の真実に触れることに…。

グレイヴエンカウンターズと比較して

かつてグレイヴエンカウンターズという映画があった。

ソレなりに人気で2まで作られていたが、プロモーションの段階で1番怖いシーンを放送してしまうという、ホラー映画において1番やってはいけない禁忌を犯したため、モキュメンタリー大好きな筆者であっても微妙な出来という印象の映画だった。

対してこの『コンジアム』は予告編でも怖いシーンのストックを使い切っていない、それだけ恐怖シーンのバリエーションとストックが非常に多いのだ。

プロットとしては似通った作品ながらも、後発の強みを生かし360℃カメラやドローンなど、現代技術を使った撮影方法が撮られていて、映像作品としてグレイヴエンカウンターズよりも一段も二段も上手の作品であるといえよう。

ジメジメ感とババーンキャー

ジャパニーズホラーに代表されるアジア圏のホラーには、欧米とは全く違う要素がある。

欧米はババーンキャーという音と勢いで観客を驚かせるのに対し、アジアは真綿で首を絞めるようにネットリと背後に迫る薄気味悪さで勝負するのだ。

今作もそんなアジア的ホラー要素が遺憾無く発揮されているのだが、登場する廃病院に巣食う悪霊たちは真綿で首を絞めてこない、ガッツリと登場人物たちを○しにきている。

時間や空間を歪めたり、精神を乗っ取ったり、物理的に攻撃してきたりとめちゃくちゃ殺意が高いのが窺える。

欧米のババーンキャーとアジアのジメジメ感のハイブリットとでも言えばいいのだろうか、加減が非常にちょうどいいのである。

オマージュ

モキュメンタリーホラーの金字塔といえば、『ブレアウィッチ・プロジェクト』だ。

魔女伝説の残る不気味な森にドキュメンタリー映画を撮影に来た若者達が怪現象に遭うという内容で、映像のほとんどが手持ちカメラという斬新な撮影方法と、フィクションとノンフィクションの狭間で展開する物語に世界は衝撃を受けた。

いわばグレイヴ・エンカウンターズもコンジアムも、このブレアウィッチのフォロワーなのである、そして今作コンジアムはそんな偉大な作品にオマージュを捧げている。

物語の後半、ジヒョンが懐中電灯の光に照らされながら壁を向いて微動だにしないシーンだ、これはブレアウィッチにも全く同様のシーンがあるため、視聴済みの方はきっとニヤリとしたに違いない。

こうしたオマージュも魅力的な要素の一つである

コンジアム(昆池岩)精神病院について

タイトルにもなっているコンジアム精神病院であるが、どうやら実際に存在するようである。

コンジアム(昆池岩)精神病院

所在地:韓国京畿道広州市

1992年12月に病床数40の精神病院として開院

1996年7月に閉鎖

日本からは青木ヶ原樹海などが選出されている、アメリカ大手メディアCNNが選んだ「世界7大禁断の地」に選出されており、韓国国内のみならず世界的に有名な廃墟のようだ、

ただし映画で語られているような「経営者が自殺した」だのいうのは噂話のようで、実際のところは病院経営者の跡取りが病院を運営しようという考えがなかったために相続放棄されたものが廃墟化したものらしい。

実際、コンジアム精神病院跡地は広州市の管轄地となっていて、許可なく立ち入ると罰金刑に処される。

何かしらの忌まわしい事件は起きていないのかもしれないが、気味は悪い。

エンドロール中の追悼について

今作をご覧になった方の中にも気になった方が多いかもしれない、エンドロール中の追悼についてだ。

一体あれは誰を追悼していたのだろうか?

「まさか精神病院の呪い的なヤツでスタッフが亡くなったとかか・・・!?」という変な期待を抱きながらググってみたら以下の知恵袋がヒットした

どうやら真偽は不明であるが、コンジアムの監督であるチョン・ボムシク氏の実弟であるチョン・ウシク氏に対する追悼なようだ。ウシク氏は多臓器不全を引き起こす恐ろしい病気の敗血症の闘病中であったが、コンジアム撮影中に逝去した。

実態は呪いでもなんでもなく、自らの撮影する映画のエンドロールで弟の追悼をするという、なんとも泣かせる兄弟愛の結晶なのであった。

総評

欧米とアジアのハイブリットホラー、両者のいいとこ取りを見ているような作品。

ジメジメとした恐怖を描きながらも、悪霊たちがあの手この手を使って全身全霊の殺意で向かってくるの点は非常にポイントが高い。そして過去の偉大な作品にオマージュを捧げる余裕まであるのがニクい。

モキュメンタリーホラーは様々な可能性を残したジャンルであると思うので、白石晃士をはじめとしてもっと多くの作品が生まれることを切に願う。

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