グッド・ボーイズ 懐かしいあの頃に想いを馳せよう 

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MOVIE
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異性に対する無駄なプライドの張り合い、虚勢、でも毎日が新しいものづくしでキラキラしていたあの頃を思い出す一本です。

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あらすじ

小学6年生のマックス、ソー、ルーカスの3人グループ“ビーンバック・ボーイズ”は同級生の女の子から”キスパーティー“に誘われる。

そこにはマックスの意中の女の子ブリクスリーも参加している!コレは行かなくては!

しかしキスの経験のない彼らは、背伸びをして様々な手を使ってリサーチを開始する。そこで少しずつ垣間見られる”オトナの世界”に好奇心が止まらない!

しかし近所の年上女子ハンナのキスシーンをドローンで盗撮しようとして失敗、とんでもない騒動へと発展していくことになる…

目覚め

自我の目覚めを経験した少年たちが経験するのが性への目覚め、公園に落ちているカッピカピのエ○本を棒でめくってはワーワー騒いでいた経験、

好きな女の子に上手いこと接することができずに素っ気なく対応してしまったり、女の子に興味のないフリをしてカッコつけていた経験、

誰しにも思い当たる節はあるのではないでしょうか?

作品に登場するビーンバック・ボーイズは恋愛や大人がすることに興味津々なのに、カラ回ったり過度な悪戯をしてしまったり…。

あの頃経験した大人になるまでの登竜門をスクリーンを介して観察しているような、そんなノスタルジックさを感じることのできるのが、この『グッドボーイズ』です。

Z世代の小学生

今作はそんなノスタルジーに溢れた作品なのですが、何せ主人公3人は現代に生きる小学校6年生!筆者のようなアラサー世代とは環境が違います。

アメリカで公開された当時、2019年の段階で小学校6年生ということは2007年生まれ。

生まれた時点でインターネットが利用可能であったデジタルネイティブな世代を“Z世代“と呼びますが、バリバリこの世代に当てはまるわけです。

それじゃあ全然感情移入とかできないじゃん!なんてプリプリ怒る人がいるかもしれません。

安心してください、戦時中生まれからZ世代まで全ての世代が興味を示す馬鹿馬鹿しさとエ○要素があなたを待っています!

馬鹿とエロ

ダッ○ワイフが交通事故にあったり、アナ○ビーズを初恋の人にあげるネックレスにしたり…めちゃくちゃ馬鹿馬鹿しくて世代を超えて笑える要素があるんです!

しかし、男性器の名前がポンポン出てきたり、張り型にはモザイクがなかったりとあまりにも露骨な性描写が多いため日本ではPG12作品

そして本国アメリカではR指定作品となってしまい、主人公を演じた少年たちが自身の出演作を見ることができなくなってしまったという逸話まで残しています。

マジのZ世代は親同伴での視聴が推薦されちゃってますが、下ネタでニヤニヤできちゃう人種にとっては世代を問わず楽しめる作品となっているんです!

大人に向けて

小学生の狭い世界を舞台にしているため、基本的に悩みもトラブルも自分自身を基準とした狭い世界に限られていますが、後半の展開は大人に響く物語でもあります。

それがビーンバック・ボーイズが強がらずカッコつけずに、それぞれ好きなもの・興味のある世界に進むために散り散りになった後、再集結するシーンです。

小学生なので半年間という短い期間散り散りになっていただけなのですが、それでも少年たちにとっては親友と会わずに過ごす時間は無限にも思える時間だったでしょう。

離れ離れになっていても、一度集まってしまえばアダルトグッズで遊び始めちゃういつものビーンバッグ・ボーイズなのでした。


我々人間は成長する間に何回もこういった場面に出会います。

引っ越し・進学・就職・結婚…それぞれの場所で様々な交友関係を築き、また散り散りになって新しい交友関係を築いていく。それでも一旦信頼関係を築いた友達であるなら、離れていた時間は関係ありません。

今まで出会ってきた友達を懐かしく思い返すきっかけをくれるような作品であると思いました。

天才子役

また、ストーリーや展開と別に注目しなくてはいけないのが今作に花を添える天才子役の存在です。

演技上手な子役を集めている中、一際輝いているのが主人公役であるジェイコブ・トレンブレイ

2013年スマーフ2で銀幕デビューを飾ると、その愛くるしいルックスと演技力で注目を集めました。

2015年公開の『ルーム』ではその演技力が認められ全米映画俳優組合助演男優賞に9歳ながらノミネート。その後2017年に公開された主演作品『ワンダー君は太陽』も大ヒットを飛ばしました。

まさにスターダムを駆け上がっている最中の注目株なんです!

今作でも、コミカルから泣きの芝居まで演技力が遺憾なく発揮されていますよ!

総評

誰しもが経験したことのある、大人への階段を今まさに登ろうとしている少年たちを描いたコメディ。馬鹿馬鹿しいエ○が響く人にはたまらない一本だと思う。

暗い話題が多い中、な〜んにも難しいこと考えず頭空っぽにして笑える娯楽作品はとても貴重。

早く映画関係者が安心して新作を撮影できる環境に世界が戻りますように。

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