古今東西様々なモンスターがいる中、そのモンスターの名前を知って考えてしまうだけでも死んでしまうという史上最強モンスター、それが『バイバイマン』です。
あらすじ
アメリカのウィスコンシン州。
古い屋敷に引っ越して来た3人の大学生が、ふとしたきっかけで、
その名前を知った者・口にした者に死をもたらすという“バイバイマン”を呼び起こしてしまう。
それ以来、“バイバイマン”に取り憑かれた彼らはお互いに命を助け合うが周囲の人間たちは次々と命を落としていく。
追い詰められた若者たちは、死の運命から逃れることができるのか―
(Filmarks https://filmarks.com/movies/68093より引用)
オススメポイント
名前を知ってしまうと死んでしまうという思い切った設定と、NTRなど理不尽な展開が楽しめる作品、苦手な人は注意
音でびっくりさせるシーンがあるので多少注意が必要だが、バイバイマン自体のフォルムはそこまで怖くないのでホラー初心者にもオススメできる
ただしスプラッタ要素は薄く、血もあまり出ないのでゴアシーンを期待する方にはお勧めできない
他作品モンスターとの比較
今作のモンスターであるバイバイマンは、名前を知ってしまった時点でほぼアウト、
考えたり名前を言ってしまうと完璧に死んでしまうという、超強力な呪いを持ったモンスターである。
創作の中には様々な強力な呪いを持ったモンスターが存在する、折角なので比べてみよう。
スレンダーマン
インターネットミームから生まれた怪人
長身痩躯で黒い背広を着た不自然に腕の長いのっぺらぼうといういでたちで
登場する作品によって違いはあるものの「直接見たら死ぬ」という呪いを持っている。
しかし視認しなければ害はないので、バイバイマンの方が多分強い
伽耶子
『呪怨』に登場するキャラクターで、息子・俊雄と共に夫に惨殺され、強い呪いを持つ怨霊となった女性。メンヘラ。
伽耶子が殺された家の敷地に一歩でも入るとアウト
またその呪われた家に踏み込んだ者の関係者にも呪いが降りかかる、という呪いの連鎖が起きる。
そのため当初の設定では映画版無印の後、世界は滅亡している
あれ?伽耶子強くね?
多分バイバイマンもメディアが取り上げたら一斉に広まるので、能力自体は互角なのではないだろうか
アザトース
ラヴ・クラフトのクトゥルフ神話に登場する最強の邪神
なんとこの世界もアザトースが見ている夢に過ぎない、というほど強大な力を持っており出現しただけで世界を崩壊させる
もうここまでくるとスケールとジャンルが違いすぎるので、アザトースの反則負けだろう、とりあえずバイバイマンの勝利にしておこう。
結論
バイバイマンが創作上のモンスターで1番強い(同率首位あり)
伏線
さて、そんな最強を誇るバイバイマンだが、作中では思わせぶりなシーンが多くある
これらのシーンは非常に意味ありげではあるものの、作中では解答が一切示されない
伏線ぽいものの解釈を視聴者にぜ〜〜んぶブン投げてしまっている。
ブン投げられっぱなしもなんなので考察をしていこう!
考察
作中バイバイマンが大っぴらに登場するまで何回か登場していた“4241”という数字の書かれた列車。
この列車が走る線路には血痕や鞄や書類が残されており、最終的には主人公たち3人が裸で立っていた
バイバイマンが誕生するきっかけとなった事故を示唆している可能性があると思い、
史実を調べてみたが“4241“の列車が重大事故を起こした事実は発見できなかった
第一、列車事故の被害者がバイバイマンとなったのであれば猟犬を連れている意味が分からない。
ここから推察されるのは、この列車が存在する世界は
バイバイマンという存在を知ってしまった人物のみが登場する精神世界のようなものなのではないか?
線路に立つ3人はスッポンポンの後ろ姿、
列車が迫っているのにもかかわらずボーッと立ち意思は感じられなかった。
では彼らが身に付けていたものがどこに行ってしまったのだろう?
きっと線路に散らばっているのではないだろうか
散乱していた鞄や書類はバイバイマンによる過去の被害者の所有物だったと推察する
特に直近の被害者は記者のラリーであり、仕事柄紙の書類を扱うことが多かったであろうし、カバンの使用頻度も高かったであろう。
つまり線路に残されていた血痕もラリーのもの、ということになる。
終盤マトリックスのトリニティがバイバイマンの名前を聞いてしまっていたし、主人公の兄貴も最後のシーンで「bye bye…」という唇の動きを見せていた
次回作が作られても良いようなシチュエーションが作られているが、もし次回作が制作されるのであれば今作の主人公たちが着ていた服が線路に落ちている事だろう。
総評
映画史上トップレベルに厄介な呪いを持ったモンスターに対峙する主人公勢が気の毒になる一本。
あまりにもなんでもありな相手なので、途中からどうあがいても勝てないなぁという雰囲気が漂ってしまっているのと、意味ありげな伏線が全部ぶん投げられてしまっているのが残念。
次回作の構想はまだないが、次はバイバイマンを倒してほしい。
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