樹海村 ジャパニーズホラー・イズ・デッド

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MOVIE
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呪怨を産んだ清水崇監督が贈る、犬鳴村に続く心霊スポットシリーズ第二弾!

みんな聞いてくれ!!!!!!ジャパニーズホラーは死んだ!!!!!!!

清水崇監督作品を辛口レビューするゾ

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あらすじ

富士の樹海を舞台にしたホラー。“絶対に入ってはいけない”と噂される富士の樹海で、怪事件に巻き込まれる姉妹の恐怖の体験を描く。

衰退

今作で見ることができるのは、ジャパニーズホラーの衰退と手詰まり感だ

作中の恐怖シーンはどれだけ登場人物が衝撃的に命を落とすか、という一昔前のサイコスプラッタに近い衝撃シーンが続く様は、下手な洋画ホラーを見ているような錯覚を覚える。

2ちゃんねるオカルト板の名物スレッド”死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?”に投稿された最凶の呪物「コトリバコ」まで持ち出してきたが、コトリバコはコトリバコ単体が怖いわけではない。

コトリバコができた過程、そのバックボーンによって初めて恐怖が生まれるのだ。

それなのに今作ではそのコトリバコが毛虫を食べてみたり急に背後に出てきてみたりとモンスター的な扱いをされている。

我々はめちゃくちゃ怖い幽霊や背筋の寒くなる心霊現象を期待して劇場に足をはこんでいるのだ、なんだか様子のおかしい箱を怖がるために映画を見ているのでは断じて無い!

ゾンビものか?

コトリバコの件はとりあえずおいておくとして、次に問題なのは登場する幽霊や化け物の問題だ

前作は犬鳴村は犬女など幽霊や化け物単体でビビらせようという気迫が多少でも見てとれた。その反面、犬鳴村の住人がワラワラ押し寄せるなど”数の暴力”で怖がらせるというパワープレーも散見された

そして今作、犬女のような単体で印象的な幽霊や化け物は登場しない。

出てくるのは樹海村の住人(死んでいるのでちょっと血色が悪い程度の人)と樹海村に取り込まれた木人(もくじん)。

もうゾンビものと言っても過言ではないくらい大量に出てくる

最早清水崇監督は幽霊単体で人を怖がらせるということを諦めてしまったようだ

確かに呪怨シリーズでも伽倻子に呪い殺された人物が出てきたり、伽倻子が大量に出てくるといったシーンはあった

けれども呪怨は伽倻子と俊雄という圧倒的なカリスマ性を持った幽霊がいたからこそ、そうしたパワープレーも超越した恐怖があったのだ

今作はそんなホラーキャラクターを生み出した清水監督のカリスマ性さえ疑ってしまう出来なのだ

危機感

近年の有名監督のジャパニーズホラーに共通するのが、アトラクションやRPG的要素を兼ね備えた作品という点だ

犬鳴村も事故物件も、後半は幽霊(ちょっと血色悪いくらい)がワラワラ出て主人公が絶体絶命になり、遂にはボスみたいなヤツが出てくるという筋書きはほとんど共通している

とにかくクライマックスですよ!盛り上がってますよ!と言わんばかりにお化けを出しまくりお茶を濁す

ボスキャラクターを手に入れたアイテムや取り戻した登場人物を使って倒す

ホラー慣れしていない方には非常にスリリングで見ていて飽きないのかもしれないが、じゃんじゃん人が出てきて劇的に助かるというのはジャパニーズホラーにしては明るすぎる

日本のホラーはもっとジメジメして、鬱屈して、絶望的でなくてはダメだと思う

最近のホラーはエンタメ的側面の強い欧米の後追いでしかない!

このままでは日本独自のホラーは失われてしまうのではないかとさえ感じてしまった。

総評

ホラー要素というよりも、どれだけ登場人物が衝撃的に死ぬかを見せるという一昔前のサイコホラーみてぇな映像が続く今作はJホラーの作品とは言い難い

ビックリ要素と怖くない幽霊の詰まった映画は、ハリウッドの凡百のC級ホラーにも劣る出来で、Jホラーの行き詰まりを象徴するような作品である。呪怨を監督していた人物とは思えない所業だ。

2020年台がJホラーにとって最悪で最低の世代で会って欲しいと思う、そんな作品であった。


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