ハッピー・デス・デイの監督と製作が再びタッグを組んだ一本!殺人鬼とJKの魂が入れ替わってしまうというコメディホラーの決定版!
作品名(評価):ザ・スイッチ(A)
制作(公開年):アメリカ(2020)
監督:クリストファー・B・ランドン
主演:ヴィンス・ヴォーン、キャスリン・ニュートン他
あらすじ
ミリーは、片思い中の同級生にも認識されない地味な高校生。親友たちと普通の学校生活を送っていたが、ある13日の金曜日、連続殺人鬼“ブッチャー”に襲われ謎の短剣で刺されてしまう。
間一髪、命は取り留めたミリーだが、次の朝目覚めるとミリーとブッチャーの身体が入れ替わっていた。
女子高生姿のブッチャーが虐殺計画を進めるなか、中年男姿のミリーは24時間以内に身体を取り戻さないと一生元の姿に戻れないことを知り・・・。
ありそうでない
ハッピー・デス・デイで殺さるたびに1日を繰り返すハッピービッチを描き、今作は殺人鬼と地味JKの魂が入れ替わるというあらすじだけでワクワクするありそうでなかった作品を生み出してくれるクリストファー・B・ランドンとジェイソン・ブラム
2016年に記録的な大ヒットを飛ばした『君の名は』を血でベトベトにしたような今作は、ただ単純にゴアシーンを楽しめるだけでなく、『13日の金曜日』や『シャイニング』など過去の名作たちにオマージュを捧げているシーンも多く、該当シーンを探すだけでも楽しい一本だ
仲間探し
漫画でもRPGでも物語の序盤がワクワクするのは、主人公が頑張って仲間を集めていく様が面白いからだ
今作は前半まるまる使って殺人鬼の体になってしまった主人公が仲間集めに奔走する様子が描かれる
これがまた面白い!
親友にしか分からないHANDSHAKE(アメリカ人とかが良くやる手でやる複雑な挨拶)や個人情報で信用してもらったりするのだ
入れ替わりものだけでなくタイムリープものでも良くあるお約束的シーンかもしれないが、お約束になるってことはそれだけ面白いからなのである。
ゴアシーン
今作のレーティングはR15、深作欣二監督の名作バトル・ロワイアルと同じ分類となっている
バトル・ロワイアルのゴアシーンと言えば手榴弾加えた生首だとか、首のリモート爆弾が炸裂したシーンなんかが印象に残っているが、さほどグロくはない
対してザ・スイッチは殺人鬼であるブッチャーの暴れっぷりが気持ちいい。ワインの瓶を咥えさせて喉を殴ったり折れたテニスラケットを頭に突き刺したりと、ゴアシーンに力を注いでいる印象だ
やはりホラーは印象的なゴアシーンがなくてはいけない!
祭りの後
今作が優れているのは詰めがあまいところにある。
物語は一区切り、こぎみの良いテンポで終わるのだが細かく考えていくと突っ込みどころが非常に多い
ブッチャーはミリーの姿で殺人を繰り返したが、結局元に戻ったあと罪に問われるのはどっちなんだ?
ブッチャーの姿をしたミリーとキスしようとしたブッカーおかしくない?
視聴中ももちろん面白いし、見終わった後は感想とともに突っ込みどころを思い返して話に花が咲く。ゴアシーンやホラー演出が嫌いでない人と、という条件付きであるがとてもよいデートムービーである。
総評
普段コメディ俳優として名を馳せるヴィンス・ヴォーンだからこそできるコミカルさと、地味女役にしては可愛すぎるキャスリン・ニュートンの妖しい魅力が光る秀作。
コメディ・恋愛・友情・ゴアと、そのどれもが高い水準で楽しめる。相手は選ぶかもしれないがデート映画に最適な一本だ!
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