それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンと命の星 まさかの共闘がアツい!

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いのちの星のドーリィにも登場した“いのちの星”をめぐる一悶着を描く、アンパンマンTV・映画シリーズの30年目に当たるアニバーサリー作品でもある一本

作品名(評価):それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンと命の星(B)

制作(公開年):日本(2018)

監督:矢野博之

主演:戸田恵子、杏、アンジャッシュ他

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あらすじ

アンパンマン達の住む町では、年に一度開かれる『星祭り』の準備が進められていた。

ある日、どんな物でも吸引してしまうばいきんまんのゴミ箱から謎の黒い卵が突然飛び出した。そして卵の中から「クルン」という元気な子供が現れた。

自分がどこからやって来たのかを覚えていないクルンは、毎日楽しく仲間達と過ごしていた。ところがある日、大量の黒い星がアンパンマンワールドに降り注ぎ、草木が枯れてしまう大事件が発生する。

いのちの星」の故郷への悪影響を懸念したアンパンマン達は、故郷となる地を目指し宇宙へと飛び立つ。

Wikipediaより引用

知られざる生い立ち

前述の通り、たびたびアンパンマンシリーズに登場する”いのちの星“を中心に話が展開していく

意外と知られていないが、アンパンマンはいのちの星から生まれた星が大量に入ったアンパンだ

いのちの星のドーリィでは、いのちの星一個で人形に命が吹き込まれているため、アンパンマンがめちゃくちゃ強いのは、別の映画で登場する勇気の花のエキスといのちの星のパワーのおかげなのである

さらに今作ではアンパンマンが困っている人を助ける理由と、バイキンマンが生まれてきた理由が語られる。

アンパンマンのテーマ

皆さんも一度は聞いたことのあるであろうアンパンマンのOP曲「アンパンマンのマーチ」、実は作曲者はアンパンマンの原作者やなせたかしだ、アンパンマンのマーチだけでなく「手のひらを太陽に」といった超有名作品の作詞を手がけていたりもする

やなせは1919年に生まれ青春時代に日中戦争を経験し大東亜戦争では弟が戦死、戦後はクズ拾い会社で働き、作詞家や放送作家など長い長い下積み時代を経て69歳でアンパンマンがアニメ化、一躍時の人となったという波瀾万丈の人生を送った人物だ。

そんなやなせがアンパンマンに込めたのは献身と愛だった

献身と愛

戦争を経験した後やなせの中で“正義”という定義は非常に曖昧になった、なぜなら戦時中は国家の名の下に命を捧げることが美徳であり正義であったからだ。そんな異常な時代でも揺るがなかった正義は“献身と愛”だった

悪人善人関係なく困った人を助け、お腹が減った者に自らの顔を与えるアンパンマンはまさにやなせが理想とした正義である“献身と愛“を体現した本当の意味でのヒーローなのだ

前述のアンパンマンの生まれてきた理由が明かされることを含め、今作は30周年に恥じない作品であると思う

共闘

さらに今作が特別なのはアンパンマンが永遠のライバルであるバイキンマンと共闘するシーンが見られるからだ

内容については割愛するが、「アンパンマンを倒すのは俺様なんだ」というセリフと共にアンパンマンと共に戦うバイキンマンの姿はまさに王道の少年漫画のライバルキャラ!

実は今作のラスボスを生み出すきっかけになったのはバイキンマンなので、結果としてアンパンマンを窮地に追いやったのはバイキンマン自身の功績だったりするのだが、そんなことはどうでもいい

「ルパン三世」のルパンと銭形警部のような、普段はお互いいがみ合っている者同士が共闘するシーンは素直にアツい!たとえそれが幼児向けアニメであってもだ

総評

やなせたかしが現代社会に伝えたかった生まれてきた意味と、彼が信じた正義が描かれた愛に溢れた一本、ただただ説教くさいだけではなく永遠のライバルとのまさかの共闘が楽しめる

さらに過去の劇場版に登場したヤーダ姫やこてつちゃんなどのゲストキャラも再登場、30周年のアニバーサリー作品に相応しい作品だ!

やなせイズム溢れる一冊

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