オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 世界はハッピーエンドを望まない

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MOVIE
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霊能力とサスペンスと娯楽作品を上手い感じにミックスした佳作映画です!

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あらすじ

オッドは死者の魂(幽霊)を見ることができる特殊能力を持ち、幽霊の通報を受けて未解決殺人事件の犯人を捕まえて警察に引き渡す毎日だった。

だが、オッドの能力をしっているのは警察署長や、運命の恋人、ストーミーを含むごく少数の人間に限られていた。

ある日、オッドは、凄惨な殺人事件を予知して群がる、オッドにしか見えない怪物オダッハがオッドの住んでいる街に群がっていることから、大量殺人が起きることを予知する―

死者が見える系映画

死者が見える系映画といえば名作『シックス・センス』で最早完成されてしまったといっても過言ではありません。

後追いで映画を製作しても結局は模造品であるという評価となってしまうのがニッチなジャンルのつらい所、しかし今作はサスペンス要素やアクション要素をエッセンスとしてプラス、過去の名作とは違ったアプローチで死者が見える系映画の最適解を新たに模索した作品となっています。

『シックス・センス』とまではいきませんが、伏線の張り方もうまいので油断しているとラストにびっくりしますよ!


また、登場人物同士の会話の密度が非常に濃く、非常にテンポのいい映画でもあります。

とにかく主人公とヒロインはずっと喋っているので字幕がうるさいなぁ~と感じるのですが、実はここも伏線となっているのでした。

伏線

今作は事件の真犯人にたどり着くまでに多くの伏線がはられています、

が、そのどれもが正直読みやすく、あ~こいつ怪しいわぁという登場人物で大体犯人の特定ができます。

しかし、ラストシーンで判明するのですが、最大の伏線は犯人探しではなかったというところがこの映画のミソなのでした!切なすぎるラストシーンは必見です。

やはり死者と意思疎通できる系の映画は切ないラストが似合いますね。

俳優について

『スパイダーマン』や『プラトーン』などヒット作に多数出演している名優ウィレム・デフォー、いつもちょっと意地悪な役だとか、ちょっとパスってる悪役などを演じることが多いですが、

今作では主人公を支える親代わりの警察署長を演じています。


主人公オッドを演じたアントン・イェルチンですが、名作『アトランティスのこころ』に子役として出演し高い評価を獲得。

その後もコンスタントに『ターミネーター4』などの話題作に出演、子役は不幸になるというジンクスをものともせず成長を続け2009年には 『ピープル』誌の「最も美しい人100人」に選出されたという期待の俳優でありました。

そんな彼が今どうなっているかって?

死んでるんです

しかも事故死、自宅のポストと自分の車に挟まれ絶命していたようですが、本当に子役のジンクスってどうなってるんですかね…ちょっと恐ろしいです。

総評

主演俳優の悲しい顛末は置いておいて、非常にコンパクトにまとまった映画です。

死者が見える系映画のお約束からの結末は曲げることが出来なかったようですし興行的には大爆死であったようですが、過去の名作に負けないぞというオリジナリティが随所に見られました。

昼間に見るのではなく日も暮れた夕方から見ることをお勧めします、非常に憂鬱な夜を過ごせること請け合いですよ!

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